令和3年度活動内容
令和3年度SSH生徒研究発表会参加
8月4日に神戸国際展示場で令和3年度SSH生徒研究発表会が開催されました。今年度はコロナ感染症対策のため,物理・工学,地学,生物・情報分野は4日の発表,化学,生物は5日に発表し,参加校はどちらか1日に最大3名までで参加することとなります。この日の参加は全国のSSH校の約半分にあたる102校です。本校からは「トライアングルに含まれる音について」研究をすすめた3名が参加しました。
9時からの開会行事の後,9時15分よりポスター発表をしました。45分×3を1セットとし,発表・発表・見学を午前と午後で2回実施する形式が取られました。最初は緊張感していた生徒も発表を重ねるにつれ,実験器具等を使った演示を交えた効果的な発表ができ,質疑応答にも対応できるようになりました。また,見学の時間には他校の発表を聞き研究内容や研究の進め方について交流が行われました。15時15分からの全体会では,8月20日に行われる全体発表校3校が選出され,各分野の講評をいただきました。SSH最高峰の発表会であり,参加生徒にとっては大変貴重で成長につながる経験ができました。また,運営のスタッフや審査の方々など多くの人々に支えられた大会であることを強く感じ,発表会は終了しました。なお,8月20日には全体発表に選出された6校の発表がオンラインで開催されます。
第45回全国高等学校総合文化祭自然科学部門参加
7月31日(土),和歌山県の近畿大学生物理工学部で開催された総文祭自然科学部門に本校生徒2名が参加しました。校内での選抜の結果,本大会には物理部門に「温度によって水の音の振動数はことなるのか」を発表することになりました。今年度はコロナ感染症対策のため発表者2名の人数制限があり,研究をすすめた4名のうち2名での参加となります。お茶をコップに注ぐとき熱いお茶と冷たいお茶では音が異なることに気づき,どのような条件下で違いが生じるかの研究です。
10:00に受付・機器確認をし,11:00から開会式・記念講演の後,12:00~15:00に口頭発表12分・質疑4分に臨みました。審査員から突っ込んだ質疑がありましたが,なんとか対応することができました。15:30~16:30は巡検で近畿大学生物理工学部の3つの研究室(機能生体分子研究室・医療機器学研究室・植物育種学研究室)でそれぞれ1時間研修を受けました。スーパーコンピューターの仕組み体験,エクモ等の医療機器についての説明やパルスオキシメーターでの酸素濃度の測定,イネの突然変異や電子顕微鏡の操作体験など貴重な経験をすることができました。非常にハードな1日でしたが,コロナ禍の高校生活のなかとても貴重な体験ができました。
Advanced Science 物理科学(6月29日)
先週に引き続き、Advanced Science 物理科学では電磁気実験をおこないました。実験テーマは「豆電球・LEDの電流-電圧特性」です。
前半は電圧によって抵抗値が変化する豆電球の特性を、直流電源装置とサイエンスキャプチャーを用いて測定し、I-Vグラフを作成しました。演習では10Ωの抵抗と豆電球を直列につないだ回路に流れる電流を計算と実験の両方から求め、その差を検証しました。 後半はLED(発光ダイオード)の電流-電圧特性を調べました。ダイオードの整流作用を確認するとともに、豆電球と同様にI-Vグラフを作成しました。使用したLEDは赤色と青色の2種類です。赤色・青色2つのグラフの違いを検証し、波長の違いによる光のエネルギーの差についても考察を深めました。
Advanced Science 地球・天体科学(6月29日)
Advanced Science 地球・天体科学(6月29日)
今回は、「地球と太陽の大きさの測定」を行いました。地球の大きさは、紀元前230年頃にギリシャのエラトステネスが2つの地点での緯度差と距離から計算しています。また、太陽の大きさは視半径(視直径)と太陽までの距離から求めることができます。今回はGPSを使って、同一経線上の距離と緯度差を用いて地球の半径を求め、太陽の視半径を測定することで、太陽と地球の平均距離(1天文単位)から太陽の半径を求めてもらいました。一般に、太陽の大きさは地球の109倍といわれていますが、皆さんの計算ではどうなったでしょうか?
是非、これを機に、地球や遠く離れた天体の調べ方に興味を持ってもらえると嬉しいです。
応用数理科2年生課題研究中間発表Ⅰについて
6月23日(水)5~7限の3コマ通しで、応用数理科2年生の課題研究中間発表Ⅰが行われました。現時点での研究成果を11の研究班が発表し、お互いの研究についての情報共有や先生やクラスメートからのアドバイスを受け今後の研究を深化させることが目的です。理科教員の他、英語科の先生、ALTのTravis先生、6限には本校運営指導委員の先生方にもご参加いただきました。生徒も最初は緊張がありましたが、徐々に雰囲気にも慣れ、後半は生徒同士でも大変活発な意見交換ができました。テーマ決めに苦慮し、実験データが得られていない研究班もありますが、今回いただいた質問やアドバイスを今後の糧とし、研究が進み成果が得られることを期待します。次週は、SSH指定4期で実施しているルーブリック・ポートフォリオをもとに各研究グループと面談を行い、今後の研究方針を詰めていきます。