写真部活動報告

雲辺寺~徳島と香川の県境の八十八ヶ所巡り

 四国霊場88ヶ所のうち、24の寺が徳島県にあります。そのうち一番から二十三番札所は徳島県東部の平野や低山、海岸線にありますが、たった1つだけ西部の高山にあります。標高900mの最高峰にあるのが六十八番札所「雲辺寺」です。7月31日(土)に撮影会をしました。

 うちの部員たちは、なぜか被写体に寺社仏閣を選ぶことが多いです。昨年度の展示物を考えても23作品中6作品もありました。レトロな雰囲気が好まれるからでしょうか。しかし、今回のここは初めてなので他の被写体にも惹かれたようです。学校から車で2時間半かけて、ようやく寺の狭い駐車場に着きました。香川県側からはロープウェイで上がりますが、徳島県側からは直接行けるのです。さて、お参りを済ませてから自由行動です。寺社だけでなく杉の大木や路傍のお地蔵さん、おみくじや石畳の落ち葉、五百羅漢の表情、毘沙門天の展望台からの眺めなど、自身の感性と向き合いながら撮っていました。

 午後は隣接する高原での撮影です。ブランコやベンチなど小道具が用意されており、順番に撮っていました。青い瀬戸内海が一望でき、香川県や愛媛県の都市部がよく見えます。ふと上を見ると飛行機雲の筋がたくさん走っていました。これもよい被写体です。夢中になって4時間近く長居をして、ようやく帰途につきました。よい写真が撮れたそうで満足です。

 

うみがめに会えた日

 7月23日(金)はよく晴れました。絶好の海日和です。と言っても海水浴ができないので、私たちは青い海青い空の写真を撮りに出かけました。行き先は県南の由岐・日和佐です。学校に集合して車で現地へ向かいました。

 まず、遠浅で有名な田井ノ浜へ行きました。ここは丸い入り江になっていて、打ち寄せる波も穏やかです。各自がカメラを持ち出してサーファーや家族連れを遠くから撮ったり、友人をモデルに波打ち際や石の上で撮ったりしました。次は、日和佐へ移動です。あえて国道を使わず、海岸線に伸びる林道を走りました。途中で牟岐線と交差しました。時刻表を調べると後10分で下り列車が通過します。急遽ここで駐車してカメラのモードやアングルを決め、カタコトと線路の音がし出したらボタンに指をおいてその瞬間を待ちます。一発勝負に出た人や連写を選ぶ人もいて、全員が「にわか撮り鉄」を楽しみました。

 日和佐では、海食洞や大浜海岸を訪ねた後にうみがめ博物館カレッタに入りました。アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイなどが飼育され、イシガメやクサガメ、アカミミガメなど淡水の亀もいました。のんびりゆったりしているその雰囲気には、私たちもかなり癒やされました。こうして全員がウミガメに出会えたのでここでお開きになりました。写真もたくさん撮れました。

 

大川原高原にて

 6月19日(土)、佐那河内村の大川原高原にて「アジサイを撮る会(仮称)」を行いました。降雨のため出発時刻を午後に延ばし、それでも晴れ間が見られないまま全員一致で強行突破しました。学校から車で45分かかりますが、途中の山道がくねくねしていてちょっと酔ってしまいました。やっと高原に到着しましたが、周りは真っ白で何も見えません。でも湿気を含んだ風が心地よく酔いも眠気も吹っ飛びました。

 まず目に入ったのはアジサイの青です。まだまだ六分咲きといった感じですが、咲いたばかりの鮮やかな花がしっとりぬれてとてもフレッシュです。下から風が吹き上げてくる斜面一帯に何百本も生えていました。小道に入って撮影開始です。近接したり中距離から撮ったり、背景に人物や木陰を入れたり、各自が自分の世界に浸っていました。

 ミルク色の霧の向こうからビュンビュンという音が聞こえます。どうやらこの風で風車が元気よく回っているようです。一瞬の晴れ間の中で本体が浮かび上がってきました。かっこいいです。結局、2時間ほど滞在して多くの写真を撮りました。またどこかへ行こうねと話しながら帰途につきました。

 

高校総体を撮影しよう!

 高校総体に出場するのは体育部ばかりではありません。新聞紙上をにぎわしている総体写真は、高体連主催で高校生が撮影したものです。つまり、我が写真部も総体に参加しているのです!

 昨年はコロナウイルス流行により総体そのものが中止になりました。そして、2年ぶりに復活してさあこれからというとき、感染防止対策による入場制限でほとんどの会場に行かれなくなりました。そうしたなかで、徳島市ライフル射撃場で写真を撮影することができました。斜め後ろからの撮影でしたが、いくつか面白い画像を撮れました。来年度は通常参加ができるようになっていることを期待します。

 なお、総体に出場したすべての皆さん、本当にお疲れ様でした。2年分の鬱憤を晴らせたでしょうか。次の四国大会や全国大会も頑張って下さい!

部員のお気に入り写真(第二弾)

 春休みからGWにかけて、部員たちが自分の身の回りで撮った写真を公開しています。人それぞれに視点が異なり、このようなアングルがあるのか、このような捉え方があるのか、とても面白くて考えさせられます。ご覧になった方々でもし共感して頂ければポチッと押して下さい。よろしくお願いします。

 

祖谷のかずら橋

 

大歩危の舟下り

 

汽車で帰ろう