2021年8月の記事一覧

全国総文祭写真部門に出場して

 8月2日(月)~4日(水)の日程で、和歌山県で開かれる全国大会に行ってきました。昨年度の県高文祭で優秀賞を頂き、県の代表に選ばれたので今回の出場となりました。初日は徳島港からフェリーで和歌山に渡り、そこから紀ノ川沿いに50km進んだ橋本市の会場に移動しました。開会式・講演会の後に生徒だけの交流会があり、京都や静岡の高校生と距離を少し置いて様々なことを話しました。また、全国から集まった優秀作品を見ながら感想を述べたり、質問したりしました。

 

 

 2日目は各校毎に自由な撮影会です。私たちは和歌山市内を散策することにしました。黒潮市場やポルトヨーロッパのあるマリーナシティは後回しにして、「ネコ駅長」に会いに行きました。わかやま電鉄貴志川線の終点「貴志駅」には有名な駅長さんがいます。種族はヒトでなく本物のネコです。今は二代目の「にたま」と四代目の「よんたま」がいます。おとぎ話のような電車に揺られること50分で終点に着きました。

 駅の周辺や電車の中はすべて被写体です。どれもこれも興味をそそられどこから撮ろうか迷うくらいでした。10時になり駅長さんの出勤時刻となりました。ガラスの窓越しに少し不機嫌そうな駅長さんがいました。すぐに撮影開始です。気分が優れないとどこかに行ってしまうので、あわてていろいろなアングルから撮影しました。ありがとうございました。その後もう1つの目的の「たま電車」を撮りに行って、この日の撮影を充分満喫しました。

 

 

  最終日は閉会式と表彰式がありました。残念ながら入賞できませんでした。また次回に頑張ります。

 帰りのフェリーまで時間があったので高野山へ行きました。深い山の中なのに学園都市のような町並みでした。それでもメインストリートから外れるとそこは幽玄の世界です。100以上の寺社仏閣に樹齢千年を超える杉の大木、広大な敷地を埋め尽くす墓地は圧巻でした。こうして全員が様々な経験を積んで無事に終えることができました。

 

雲辺寺~徳島と香川の県境の八十八ヶ所巡り

 四国霊場88ヶ所のうち、24の寺が徳島県にあります。そのうち一番から二十三番札所は徳島県東部の平野や低山、海岸線にありますが、たった1つだけ西部の高山にあります。標高900mの最高峰にあるのが六十八番札所「雲辺寺」です。7月31日(土)に撮影会をしました。

 うちの部員たちは、なぜか被写体に寺社仏閣を選ぶことが多いです。昨年度の展示物を考えても23作品中6作品もありました。レトロな雰囲気が好まれるからでしょうか。しかし、今回のここは初めてなので他の被写体にも惹かれたようです。学校から車で2時間半かけて、ようやく寺の狭い駐車場に着きました。香川県側からはロープウェイで上がりますが、徳島県側からは直接行けるのです。さて、お参りを済ませてから自由行動です。寺社だけでなく杉の大木や路傍のお地蔵さん、おみくじや石畳の落ち葉、五百羅漢の表情、毘沙門天の展望台からの眺めなど、自身の感性と向き合いながら撮っていました。

 午後は隣接する高原での撮影です。ブランコやベンチなど小道具が用意されており、順番に撮っていました。青い瀬戸内海が一望でき、香川県や愛媛県の都市部がよく見えます。ふと上を見ると飛行機雲の筋がたくさん走っていました。これもよい被写体です。夢中になって4時間近く長居をして、ようやく帰途につきました。よい写真が撮れたそうで満足です。

 

うみがめに会えた日

 7月23日(金)はよく晴れました。絶好の海日和です。と言っても海水浴ができないので、私たちは青い海青い空の写真を撮りに出かけました。行き先は県南の由岐・日和佐です。学校に集合して車で現地へ向かいました。

 まず、遠浅で有名な田井ノ浜へ行きました。ここは丸い入り江になっていて、打ち寄せる波も穏やかです。各自がカメラを持ち出してサーファーや家族連れを遠くから撮ったり、友人をモデルに波打ち際や石の上で撮ったりしました。次は、日和佐へ移動です。あえて国道を使わず、海岸線に伸びる林道を走りました。途中で牟岐線と交差しました。時刻表を調べると後10分で下り列車が通過します。急遽ここで駐車してカメラのモードやアングルを決め、カタコトと線路の音がし出したらボタンに指をおいてその瞬間を待ちます。一発勝負に出た人や連写を選ぶ人もいて、全員が「にわか撮り鉄」を楽しみました。

 日和佐では、海食洞や大浜海岸を訪ねた後にうみがめ博物館カレッタに入りました。アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイなどが飼育され、イシガメやクサガメ、アカミミガメなど淡水の亀もいました。のんびりゆったりしているその雰囲気には、私たちもかなり癒やされました。こうして全員がウミガメに出会えたのでここでお開きになりました。写真もたくさん撮れました。