第107回全国高等学校野球選手権徳島大会1回戦
2025年7月17日 11時17分 [教員25]~ 150周年の夢への一歩!ジョウナンらしく、あたらしい戦いで4年連続の初戦突破 ~
7月16日(水)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で第107回全国高等学校野球選手権徳島大会1回戦が行われました。対戦相手は富岡西高校です。
《バッテリー》(城南) 十川-宮本明 (富岡西) 石川-山本
《長打》▽三塁打 (城南) 挟谷 ▽二塁打 (城南) 久米、鈴木
《試合の概要》2回裏、城南は先頭の4番宮本明が安打で出塁し、5番三次の犠打と相手投手のボークで二死三塁とし、7番久米が左越えの二塁打を放ち先制すると、続く8番鈴木が初球をとらえた打球は右中間への二塁打となり、この回2点のリードを奪います。
3回表、失策が絡み二死三塁の場面でボークにより1点を失いますが、3回裏一死一・二塁で4番宮本明の左前への安打の間に二塁走者十川が生還し、再び2点差にします。
指揮官がこの試合のポイントと読んでいた5回裏と6回表の攻防。5回裏、城南は3番挾谷の三塁打と4番宮本明の内野ゴロの間に1点を追加し、リードを3点に広げます。グラウンド整備直後の6回表、富岡西は1番打者から始まる好打順。左前への安打で出塁後、2番打者と3番打者は遊飛に倒れ二死一塁。4番打者に右前への安打を打たれ二死一・三塁とピンチが広がりますが、続く5番打者を中飛に打ち取り無得点に抑えます。
エース十川は途中、左手中指をつるアクシデントに見舞われながらも粘り強く、9イニング139球を投げ抜く力投で6安打1失点に抑えました。野手陣も3失策を記録しながらもしっかりと体を張ったプレーを見せ、再三ピンチを招きながらも要所を締めました。
攻守に勝負どころで集中力を発揮した城南が4-1で勝利し、4年連続の初戦突破を果たしました。
《試合の総括》野球は基本的に9イニングを戦うスポーツであり、リードして点差が開くと勝った気になりがちなところはありますが、不思議なものでそういう心境になったときには何点差でも逆転されることがよくあります。逆に、最後まで諦めず勝利を目指して戦うことにより、どんな局面からでも逆転することは可能です。
私たち野球人はその競技性に魅せられ、人生を学んできたわけですが、この試合は最後のアウトを取るまでやり切る、リードが何点であっても足りないから攻め抜き、点を取り切るということを徹底し、最後まで集中して戦い抜くことができました。
富岡西とは秋、春に練習試合で対戦しており2戦2敗、好投手である相手エースからはまともに打っていなかったため、非常に厳しい戦いを予想していましたが、対策を十分に見事な攻撃でチャンスをものにしたことで勝利という結果につながりました。この数年の公式戦の中でも指折りのナイスゲームであり、このような素晴らしい戦いを展開した両チームに心から賞賛の思いを伝えたいと思います。
以前にも言及したとおり、城南高校の前身にあたる旧制中学校の分校として創立された歴史を持つ富岡西との対戦は、事実上の兄弟校対決であり、徳島県で最も伝統のあるチーム同士の対決です。私たちは徳島県の野球文化を形成してきた責任とプライドを、グラウンドでの姿を持って示さなければならない。全体を総括したとき、6回以降の攻撃はフライアウトと三振が目立ち、攻め切れなかったという課題も残りましたが、それ以上にまだここから学校創立150周年の夢の先に向けた戦いをこのメンバーで続けられることの喜びを胸に、課題を克服しながら戦うごとに強くなることを目指します。チームの目標は甲子園、まだ1勝で、夢実現まであと4勝ですが、ここからも一戦必勝の意識で戦います。
2回戦は7月22日(火)9時30分から、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で行われる第1試合で名西高校と対戦します。名西との公式戦での対戦は秋季大会、総体協賛ブロック大会の再戦となります。ここまで城南の2戦2勝ですが、ともに1点差の逆転勝利ということで、今回も激戦が予想されます。どんな戦いになっても「一球一心 ~心はひとつ~ 」のチームスローガンのもと、一戦必勝の意識で戦い抜くのみです。
皆様、それぞれの場所から応援いただき、ありがとうございました。
2回戦も全力応援よろしくお願い致します!
《文責》尾形