第78回徳島県高等学校野球春季大会1回戦
2025年3月23日 00時00分 [管理者]~ 4年連続の春1勝も ジョウナンらしさの発揮は まだまだこれから! ~
3月22日(土)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で、第78回徳島県高等学校野球春季大会1回戦が行われました。
記念すべき学校創立150周年の最初の大会。対戦相手は眉山を挟んで向かい側に位置し、昨秋の「Liga徳島」を通じ、共に野球を愉しんだグッドフェロー(良き仲間)である城西高校です。
テリー》(城南)池田、鈴木-宮本明(城西)山下-新居
《長打》▽三塁打 (城南)宮本明2、牧本
《試合の概要》1回表、立ち上がりに苦しんだ城南のエース池田が連続四球を与え、内野手の失策により先制点となる1点を城西に献上しますが、この回をなんとか最少失点に切り抜けます。
2回裏、相手の失策と8番池田の内野安打で一死一・三塁とし、9番山本の二ゴロの間に三塁走者の鈴木が生還し同点に追いつきます。
3回裏、先頭の3番三次が死球で出塁すると、4番宮本明の右翼線への三塁打で1点を追加し、続く5番橋本の中前への安打で宮本明が還りさらに1点を追加、なおも犠打と内野ゴロの間に二死三塁とし、8番池田が中前への安打で橋本が生還、この回で一気に3点を追加し、一気に流れを呼び寄せます。
試合が動きやすいといわれるグラウンド整備後の6回表。城西は先頭の6番打者の安打と7番打者のバント安打で無死一・二塁とし、8番打者にボールを2つ与えたところで池田が降板し、二塁手の鈴木がマウンドに上がります。この回1点は失ったものの後続を断ち、最少失点で切り抜けます。
よく知られる野球の格言の一つに「ピンチの後にチャンスあり」というものがありますが、まさにそれを体現するかのような攻撃を展開した6回裏は、3回裏と本当によく似た場面が発生しました。一死から3番三次が死球で出塁すると、4番宮本明は右中間へ三塁打を放ち、1点を取り返します。続く5番橋本は右前への安打を放ち、宮本明が還りさらに1点を追加、6番鈴木の安打や申告敬遠で二死満塁の場面。9番山本が三塁方向へのセーフティーバントを決め、この回も合計3点を追加し、流れを呼び戻します。
しかし、そう簡単に勝たせてもらえないのがトーナメント初戦の恐ろしさです。7回表は2つの失策と2本の安打で、再びリードを3点に縮められます。
最後まで気を抜けない戦いも、終盤は余裕を持って迎えたい8回裏。先頭の7番久米が右前への安打で出塁し、代打の宮本良が内野安打で出塁すると、1番牧本が右翼線への三塁打を放ち、再び5点差に突き放します。
9回表は走者を2人出したものの、最後の打者は投ゴロに打ち取り試合終了。見事、4年連続の春季大会初戦突破を果たしました。
《試合の総括》守備と四死球などに課題が残り、内容的にはまだまだ城南の野球には程遠いといったイメージですが、苦しみながらもよく戦い切りました。
トーナメントの初戦を勝つことはどんなチームでも難しいものです。今日の試合内容は悪かったのですが、その中でも勝ったという結果は非常に大きいものであると言えます。ここから勝ち上がることを考えたとき「勝負は甘くない」ということをこの段階で再認識し、課題を克服しながら戦うことによって、春はもとより夏の選手権に向けて、より強くなる姿が見られるはずです。
また、誰かが苦しい状況になってもそれをカバーする仲間がいることが城南の強みです。エース池田は立ち上がりから制球に苦しみましたが、学校行事ではその池田と漫才を披露するほど信頼感抜群の捕手宮本明は2本の三塁打を放つ無類の勝負強さを見せ、上位から下位まで16安打を積み重ねた野手陣、守備面でいえば再三のファインプレーでピンチを救い盛り上げた外野手ら、課題だけでなく良い部分もしっかり発揮されたように思います。守備をはじめとした戦力を再整備し、次の戦いに臨みたいものです。
2回戦は26日(水)、阿南市のアグリあなんスタジアムで、12時開始予定の第2試合、徳島科学技術高校と対戦します。好投手を擁し、厳しい戦いが予想されますが、チームスローガンである「一球一心 ~心はひとつ~」の意識を常に持って戦えば、校歌の歌詞に「阿南の空の明るき極み」というフレーズがある城南に勝利の女神は微笑むことを確信しています。
皆様、ここからの戦いも応援よろしくお願い致します!
《文責》尾形