射撃部活動報告

総体の試合の合間に・・・

 4日間にわたる総体中に、一人の選手が出場できる試合は1~2回です。何時間も待ってやっと出番が来るのも珍しくありません。その合間に何をしているかというと、人それぞれで異なります。大学入試の勉強をしている人、次の大会に備えて小物(耳栓)を作ってもらっている人、水田で生物を観察する人、どかっと座って様々な談義をする人など、皆が思い思いに過ごしながらその時を待っているのです。

 大会も半ばにさしかかり、緊張感がほぐれてきました。緊張しすぎるのも困りますが、それがないのも余りよろしくないです。自分の試合に向けて、各自が程よく緊張感を高めていきます。総体も後半戦にさしかかりました。

令和5年度徳島県高等学校総合体育大会ライフル射撃競技2日目(女子BR)

 明けて6月3日(土)は晴れました。昨日に比べて気温が6℃も上昇し、これはこれでまた余り良くないコンディションを強いられました。それでも試合はやって来ます。射群の順番が回ってきました。いざ出陣です。

 今日は女子の戦い、いや大会です。ルールは男子と同じで60発競技です。ビームライフルとはレーザー光線を発するのではなく、カメラのフラッシュのようなキセノンランプの光を収束させて的に当てる競技です。10m先にある直径4.5cmの丸い的を狙います。中心の直径たった1mmの円をかすめたら10.0点となり、中央に当たれば最高点の10.9点です。なかなか当たらないはずですが、実は男子より女子の方が接戦になります。

 40名以上の選手が4つの射群に分かれて競技します。暫定的に8位以内に入っても、次の射群の選手にあっさり抜かれたりします。勝負は終わってみるまでわかりません。でも今年の我が校には最強の切り札がいます。ファイナルには2名が進みました。特に波乱はなく下克上もなく順当の進出です。その後の流れも変わりなく昨年に引き続いて個人優勝に輝きました。おめでとうございます。

令和5年度徳島県高等学校総合体育大会ライフル射撃競技1日目(開会式・男子BR)

 6月2日(金)は大雨でした。ライフル射撃をするときコートという上着を着用しますが、汗が乾かないため肌にべっとりとへばりつき余り良いコンディションではありません。しかし、そういった条件が良くないときこそチャンスだと思っています。元来、徳島県の選手の神髄は「下克上」であり、不利な状況から一念発起して高みに至るのです。その伝統を我が校射撃部も受け継いでいます。

 射場の一角で開会式が行われました。大会長挨拶、優勝旗返還、選手宣誓の後、各校ごとに分かれて試合の準備です。射座に持ち込むのは、コート、ズボン、シューズに、銃とバッテリー、タオルや飲料などです。暑いときはうちわが重宝します。今日の種目「男子ビームライフル競技」には県内6校から60名ほどが出場しました。

 案の定、点数が伸び悩んでいました。一発毎の最高点は10.9点。それを60発も撃ちます。平年では多くの選手が合計得点600点を超えるのですが、いつもより人数が少なかったです。得点の上位8名が決勝ラウンド(ファイナル)に進みました。他校に強い猛者がいますが、本校からも1名が予選を通過しました。

 ファイナルは前半と後半に分かれます。前半では合計10発を撃ってその得点が基準になります。そして、後半では1発ずつ撃っていき合計得点が低い者から順に脱落していきます。予選は最高得点でしたが、残念ながら他校に下克上されて優勝はなりませんでした。リベンジマッチは7月の全国大会まで預けます。

高校総体最終日です!

 6月7日(月)は女子エアーライフル競技でした。全県から20名が出場し、本校から7名が参加しました。この日はみんな好調でかなりハイレベルでの戦いとなりました。本校から4名がファイナルに進出しました。ところが、このシーズン一番の暑さと湿気の影響を受けてコンセントレーションが定まらず、それがそのまま照準が定まらない結果になりました。次々と脱落していって最後に残った選手も汗まみれでした。何とか個人3位と団体優勝を勝ち取りました。

 

 そして、急遽行われた閉会式では、久しぶりに女子の総合優勝が決まって赤い優勝旗が手渡されました。次の四国大会も全国大会も頑張ってきます!

 

高校総体3日目です!

 6月6日(日)は男子エアーライフル競技でした。全県から30名が出場し、本校から6名が参加しました。エアーライフルは先端を平たくつぶした鉛玉を撃つ競技です。直進するビームと異なり重力や空気抵抗の影響で弾道がずれるため、どうしてもビームより成績が下がります。それを克服するためには、自身に合った姿勢(ポーズ)を構築して撃ち続けることが大事です。みんな高校入学と共に始めたのに、2年も経つと姿勢が様になっています。

 しかしながら、コロナの影響による練習不足は否めず少し寂しい結果になってしまいました。個人5位と団体2位でした。