第78回徳島県高等学校野球春季大会2回戦
2025年4月4日 14時45分 [教員25]~ 特別な思いを持って戦う春の終戦 ~
3月26日(水)、阿南市のアグリあなんスタジアムで第78回徳島県高等学校野球春季大会2回戦が行われました。対戦相手は徳島科学技術高校です。
《バッテリー》(城南)河端、池田、鈴木-宮本(徳島科学技術)土肥、毛利-中内
《長打》▽二塁打(城南)久米 (徳島科学技術)土肥、高橋
《試合の概要》城南の先発は公式戦初登板となる2年生の河端。初回を無得点に抑え、球数を少なく打たせて取る投球で先発投手としての役割を果たします。
しかし2回表、四球と暴投、長打で先制点を許し、さらに四球を与えたところでエース池田が登板しますが、調子が上がりきらず連打と四球でこの回、合計6点を失います。
まだ試合は始まったばかりであり、簡単に諦めるわけにはいかない。2回裏は四球などで二死満塁のチャンスをつかみ、3番三次の遊ゴロは一塁走者挾谷の好走塁によって野選となり、三塁走者の西川に続き二塁走者の牧本も生還するという形で2点を返します。
3回表からは、1回戦でも好投した鈴木が登板し、走者を出しながらも無失点に抑えます。3回裏には7番久米の二塁打でさらに点差を3点に縮めますが、5回表に1点を失い再びリードを広げられます。
グラウンド整備後の6回表は、3回表から救援登板した鈴木が3人に抑え、6回裏の攻撃を迎えます。先頭の2番挾谷が四球と盗塁、3番三次の右飛でタッチアップを決め一死三塁。勝負強い4番宮本明が右前にしぶとく落とし、4対7と再び3点差に詰め寄ります。その後、城南は8回表にも1点を失い、4点差となります。
城南は3回からロングリリーフとなった鈴木の好投で試合を立て直し、攻撃面でも毎回走者を出し、見せ場を作りましたが、あと1本が出ず4対8で敗れ、2年連続のベスト8進出を逃しました。
《試合の総括》2回表の6失点が最後まで重くのしかかり、最後まで劣勢に立たされる苦しい展開となりました。四死球などによる出してはいけない走者がことごとく失点につながったことと、毎回走者を出す粘りを見せながらも、あと1本が出なかったことは今後の課題です。
チームにはこの試合、負けられない理由がありました。この春の定期異動に伴い、4年間にわたりチームを率いてきた竹内監督が異動することになったため、この春季大会が一緒に戦える最後の大会となりました。チーム全体にとって、絶対に負けられないという特別な思いを持って戦った春の戦いが終戦となり、徳島県内でも各地で開花しつつある桜とは対照的に、部員たちにとって本気で悔しい敗戦となりました。
しかし、本番は夏の選手権。3年生にとっては甲子園出場を懸けて戦う最後のチャンスがもう3ヶ月足らずでやってきます。新体制での躍進こそ、ここまで毎日、朝早くからグラウンド整備に励み、日々部員たちを思って一生懸命に指導していただいた監督への最大の恩返しになります。
4月からは新入生も入部し、新しい環境での学校生活と高校野球生活が始まります。学校創立150周年の夢実現に向け、今大会の悔しい敗戦が最高の養分となるよう、これからの取り組みが重要になってきます。部員たちは必ず、夏には一回り成長した姿を見せてくれるものと確信しておりますので、今後も応援よろしくお願い致します。
皆様、今大会も全力応援いただき、誠にありがとうございました!
《文責》尾形