普通科1年生、理数探究基礎で自然科学の探究活動にチャレンジ
2025年11月9日 10時06分 [教員23]本校普通科1年生では、理科的・数学的な見方・考え方を活かした探究活動を実施しています。
1学期は「徳島県における地方創生・政策提言~リーサス・Estat・RAIDAの活用~」としてデータを活用した探究活動を行いましたが、2学期は生徒の興味・関心に応じたテーマで、実験による検証を行う自然科学の探究活動に取り組んでいます。
2学期のスタートは、9月18日にThinkingScienceの教材を使った「パイプから出る音は何によって決まる?」で変数の理解を深める活動を行いました。その後、希望テーマを3つに分けて活動を進めています。
「カの忌避・誘引行動について」「ペットボトルロケットの飛距離について」「Google ColaboratoryによるOpenCV活用による画像解析」
各グループはまず調査を行い、実験に影響する要因(変数)を決定。その後、必要な器具や方法を考え、10月30日(1時間)と11月6日(2時間)の計3時間で実験を行いました。
・カの忌避・誘引行動
株式会社アース製薬様にご協力いただきました。
徳島県との包括連携協定に基づく理系人材育成支援事業を実施している アース製薬株式会社 様より ヒトスジシマカ をご提供いただくと共に、カの生態や探究活動へのアドバイスに加え、徳島県が進めるワンヘルスについてもご説明いただきました。
生徒たちは、実際に見る30匹のカに驚くとともに、探り行動や雄雌の違いなどを観察した後、調査した内容に基づく仮説検証実験を行いました。手に模様を描いて色による行動の違いを調べたり、ラベンダーの量を変えて寄ってくる行動を検証したりと、生徒たちは楽しみながら実験に熱中しました。
手を縞模様に塗って、カの行動を見ます 教室で実験を行います
動きを動画で記録に残します 様々な周波数の音ではどのような動きになるのかな?
・ペットボトルロケット
初めはうまく飛ばすことができませんでしたが、慣れてくると飛距離を伸ばせるようになりました。水のりを用いて中に入れる水の粘性を変え、粘性摩擦の影響を検証したり、炭酸水を用いた場合の飛び方を調べるなど、工夫にあふれた実験が行われました。
だんだんと飛ばせるようになってきました みんなで協力して飛ばします
・Google ColaboratoryによるOpenCV活用
撮影した画像をグラフ化して動きを数値化・分析する活動です。初めてのプログラミングに苦戦する生徒もいましたが、生成AIを活用して上手くグラフ化することができ、成功した達成感を味わっていました。
タブレットPCでボールの種類と弾み具合の関係をグラフ化しています
今後は、得られたデータの分析と発表準備を行い、探究活動の成果を発表する予定です。発表会が楽しみです。