SSH台湾海外研修3日目
2024年12月18日 00時00分 [管理者]12月18日 台湾研修3日目です。本日は午前中は私立君毅高級中学校との交流、午後は国立陽明交通大学での授業並びに千年倫子さんとの交流です。
8:30に私立君毅高級中学に到着しました。到着後、歓迎会では本校生徒が日本の歌を歌い、交流しました。君毅高級中学の校長先生と本校の秋山教頭先生が挨拶し、お土産の交換等を行いました。
ロボット教室に移動し、ロボット工学に関する授業を君毅高級中学の生徒と共に英語で受講しました。ロボット工学の授業を担当したいただいた林玉潔先生は、アメリカでロボット工学を学ばれ、ロボット工学と英語に精通されております。ロボットの作成について、林玉潔先生が英語が説明していただきながら、ロボットの作成を行いました。分からないところは現地高校生が教えてくれ、交流を取りながら進めていきました。
午後からは、国立陽明交通大学に移動しました。国立陽明交通大学は台湾の理系トップ大学の1つです。最初に研究室の人からお話を聞き、その後、籔下篤史先生の講義を英語で受講しました。籔下先生は東京大学で博士課程を終えられ、その後国立陽明交通大学で研究を続けられています。初めは、先生がどのように研究者としての道を歩んでこられたかのお話をしていただき、グローバルに活躍する研究者に必要な資質能力について理解しました。その後「パルス波を用いたタンパク質の構造解析」について、説明していただきました。事前にスライドをいただき、事前学習していたこともあり、理解が進みやすかったです。短いパルス波を作り出すことができ、それにより、タンパク質の構造変化が時系列に分析できるとの内容でした。また、タンパク質の構造解析により、太陽光発電の仕組みが大きく変えられる可能性があるなど、今後どのように発展させられるかも合わせて説明してもらいました。この分野は、ノーベル賞も多く受賞している内容で、今後も発展を続けていく内容であると感じます。この研修を通じて、生徒たちに世界中で科学技術を発展のために、研究に取り組んでいることを理解してもらいたいです。
その後、熊本の高校から国立陽明交通大学に進学された千年倫子さんとの交流会「こんにちは先輩」を行いました。千年さんから、困難の乗り越え方やチャレンジに対する好奇心などをスライドで説明していただいた後、留学や価値観をテーマにしたワークショップを行いました。生徒たちは、年の近い先輩ということもあり、積極的に発言し、価値観等について意見交換していました。
夜には夕食を兼ねて、致理科技大学日本語学科の学生さん達と一緒に士林夜市に出かけました。平日の水曜日でありながら、すごい人と屋台の数でした。生徒達は、見るものすべてが新しい世界で、現地大学生との交流を行い、非常に有意義な時間になったのではないでしょうか。
いよいよ研修も明日で最終日となります。海外での有意義な学びとなるよう、サポートしていきたいと思います。
以下生徒のレポートから一部抜粋
「君毅高級中学でロボットのプログラミングを行った際、以前日本でもプログラミングをやったことを思い出しました。今回の授業で行ったプログラミングと私が以前やったプログラミングはよく似ており、ロボット工学、プログラミングが世界的に学ばれ、研究されている学問であることを実感しました。」
「籔下先生は、自分が行っている研究の課題点もきちんと把握されており、自分の課題研究でも課題等も考える必要があると感じた。千年さんへの質問では価値観に関するものが多く、困難に対するモチベーションの保ち方など色々な考え方を教えてもらい、今後の人生において活かしていきたいと思った。」
「その地域で使われている言語を学び、自分が行っている研究を海外続けられていて、尊敬の気持ちを持った。高校を卒業したら海外に出てみるという視野を今まで持っていなかったので、その体験した人達の話を聞けて本当によかった。」
「籔下先生の研究発表を聞いて、ターゲットとする分子の変化を見るにはよりスパンが短く時間分解能が高いパルス光を使う、可視パルスにするにはカーレンズ効果、nopaで増幅するといったように、目的に対してどのような方法で解決するか突き詰めていくことでより深い実験になると感じた。色々な角度から検討することで結果が得られると分かった。実験だけでなく、結果を生かしてどのようなことに応用していくかを聞けたので興味が持てた。」
「大学生と一緒に話している時がとても楽しくてこの時間が終わってほしくないとばかり考えるほどにとても濃い時間になりました。」