令和8年度活動報告

応用数理科1年生 園瀬川で水質・生物調査を実施

2026年7月12日 20時54分

7月10日(金)、応用数理科1年生を対象に、文化の森下を流れる園瀬川で水質・生物調査を実施しました。
本活動は、三菱みらい育成財団の支援を受けた「サイエンスゼミ」の一環として実施しました。

まずは、水温や川幅、水の透明度などの環境を測定し、河川の状態を記録しました。その後、パックテストを用いてCOD(化学的酸素要求量)や各種イオン濃度などの水質を調査しました。

調査後は、全員でデータを持ち寄り、結果について考察を行いました。有機物量はやや多く、水質の指標としては「やや汚れた川」という結果でした。一方で、溶存する各塩類量は非常に少なく、水そのものはきれいであることが分かりました。一見すると矛盾しているようにも見える結果ですが、「なぜこのような結果になったのか」について生徒一人ひとりが考え、周囲の環境や流域の特徴などを踏まえながら議論を深めました。実際の自然環境では、さまざまな要因が複雑に影響し合っており、「きれい」「汚い」と単純に二分できるものではありません。現象をデータとして数値化し、その背景を考察することこそが科学の出発点です。そして、その分析の土台となるのは、現場をよく観察することです。

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水を採取しパックテストを行います 色見本を使って水に存在する塩類の濃度を測定します 川に入り、水温等を測定します

続いて、生徒たちが楽しみにしていた生物調査を行いました。指標生物を用いて、水質を生物学的な視点から評価します。生物採集の方法について説明を受けた後、生徒たちは網を片手に川へ入り、石の下や草の根元などを丁寧に調べ、多くの水生生物を採集しました。

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みんな上手に生物採取を行います しっかり草の根元や石の下を狙って採取します ハグロトンボのヤゴなどたくさんの生物が採取できました

採集後は、生物の種類を同定し、確認された指標生物から水質を評価しました。その結果、「ややきれいな川」と「少し汚れた川」の中間程度という評価になり、水質調査の結果とも比較しながら考察を行いました。

調査終了の時間が近づくと、「もう少し生物採集をしたい」という声が生徒たちから上がり、最後まで夢中になって川の中を観察する姿が見られました。フィールドワークならではの楽しさや発見を実感できる、大変充実した活動となりました。

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落ちている岩石についても説明しました

「よく見て、よく考える。」これは科学の基本です。教科書だけでは学ぶことのできない本物の自然に触れ、自ら観察し、データを集め、考察する経験を通して、科学することの面白さを実感してもらえた一日となりました。