令和8年度活動報告

応用数理科3年 AdvancedScience生命科学 徳島文理大学での高大連携授業徳島大学

2026年7月12日 20時07分

6月23日(火)、応用数理科3年生(生命科学分野選択者)を対象に、徳島文理大学で高大連携授業を実施しました。授業を担当していただいたのは、徳島文理大学 薬学部薬学科の深田俊幸教授です。

今回のテーマは「亜鉛」。皆さんは亜鉛と聞いて、どのようなことを思い浮かべるでしょうか。深田先生は、亜鉛を細胞内外へ輸送する分子が骨格筋の形成に重要な役割を果たしていることを世界で初めて明らかにされ、フレイルやサルコペニアなど筋肉の病気に対する新たな治療法の開発につながる研究成果を発表されています。

まずは、亜鉛が体内でどのような働きをしているのかについて講義を受けました。亜鉛が不足すると成長や免疫機能などに大きな影響を及ぼすことや、細胞内では情報を伝える「シグナル」としても働いていることなど、最新の研究を交えながら学びました。

続いて、実験について説明を受けました。今回のテーマは「どのような条件で培養した細胞が、細胞内に多くの亜鉛を取り込むのか」です。細胞内の亜鉛量の測定は、亜鉛と結合すると蛍光を発する試薬を用いて観察し、蛍光の強さから細胞内の亜鉛量を調べました。

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亜鉛についての講義を受けました

どのような条件で培養したものが細胞内亜鉛が多いでしょうか?
(私も一緒に生徒と考えました)

亜鉛と結合する蛍光色素を加えます

全体の蛍光については、蛍光顕微鏡を用い、蛍光状態を確認しました。

一つ一つの細胞が持つ亜鉛の量の分析については、フローサイトメトリーを用いて、一つ一つの細胞の蛍光を測定しました。この装置は、高校生物で学ぶ細胞周期やDNA量の変化を示すグラフでもよく登場します。実際に装置がどのように細胞を解析しているのかを目の前で見ることができ、高校で学ぶ内容と大学で行われている研究がつながる貴重な機会となりました。

最後に、得られた結果について考察を行い、授業を終えました。亜鉛という身近な元素を題材に、最先端の生命科学研究や実験手法に触れることができ、生徒たちにとって大変有意義な時間となりました。

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薬学部で使うマイクロピペットについて練習します フローサイトメトリーについて説明を受けます 細胞1つ1つずつの蛍光状態が分かります

教科書や入試で学ぶ知識を覚えるだけではなく、大学の研究現場で実際の実験や研究機器に触れ、その仕組みを体感することで、学びはより深い理解へとつながります。今後も大学との連携を通して、理論と実践を結び付けた学びを実現し、生徒たちの探究心を育む教育に取り組んでいきたいと思います。