2022年10月の記事一覧
Science Introduction(化学・生物)
9月30日(金)と10月7日(金)に応用数理科1年生のScience Introductionで基礎実験を行いました。
今回は化学分野と生物分野の基礎実験です。実験内容は以下のものになります。
【化学分野】バーナーによる加熱法
今回はガスバーナーの正しい使用方法と薬品の調整方法、化学実験におけるにおいの確認方法など、基本的な実験の操作方法について学びました。まずは中学生の時にも学習したガスバーナーの点火がきちんとできるかを確認しました。火や薬品を使う化学実験は、危険な場面が多くあります。これをしっかり理解した上で、来年度の課題研究に取り組んでほしいです。他にもメタノールを赤熱した銅線で参加して、ホルムアルデヒドをつくる操作や水酸化鉄(Ⅲ)のコロイド溶液をつくる操作について学習しました。それもとても面白い実験で楽しく操作方法を学習することができました。
【生物分野】細胞周期の理解 ~永久組織と分裂組織の観察を通して~
ニンニクを発根させ、固定・解離した根端を使い、分裂組織を観察しました。発根して3日くらいの根端では、非常に多くの分裂像が観察できるので、観察しやすく、全ての生徒で分裂像が観察出来ました。その後、根の上側の細胞を観察し、細胞周期にある細胞との比較を行い、分裂組織と永久組織の違いを確認しました。永久組織では、道管のらせん構造も観察でき、生徒たちは分裂組織と永久組織の細胞の形の違いに驚いた様子でした。実際に違いを見ることで、細胞周期や分裂組織、分化など理解を進めることができたと感じました。事後レポートでは、分裂組織の写真を見て、個数が時間に比例する関係から、細胞周期における、分裂期にかかる時間を計算することが出来ました。
中学生対象理科実験教室(オンライン)実施
10月2日(日)13:00から、本校主催の中学生対象理科実験教室を開催いたしました。本年度もコロナ禍の影響を受け、オンラインでの実施となりました。科学イベントや学校行事等と重なった影響のためか、例年より少なめの県内7校から7名の中学生に参加となりました。実験教室を担当するのは講師役は科学部員や普通科で教員志望のボランティア等17名です。参加者には事前に実験キットを送付し、学校長あいさつ・学校紹介の後、3ブースに分かれ3つの実験を体験してもらいました。実験内容は以下の通りです。
物理・・・発音体の振動を学び、ストロー笛の振動数を実験で検証した。
生物・・・ギムネマ茶とミラクルフルーツを使い、味の受容の仕組みを理解した。
地学・・・偏光の仕組みを学び、鉱物を通過する光の特性を学んだ。
本校生にとっては、実験手順の説明を工夫したり、その仕組みを理解してもらえるスライドを製作するなど、主体的に探究するスキルの向上につながりました。また参加した中学生にとっても高校理科の内容に触れることができ、winwinの有意義な時間が過ごせました。参加された中学生が本校に入学し講師役を務める事例は数年続いており、このことが来年も続いてくれることを期待しています。
Science Introduction(自由研究発表会)
9月16日(金)のScience Introductionの時間に夏期休業中の課題であった自由研究の発表会が開催されました。物理教室と地学教室で2つの教室に分けて行いました。複数人の理科教員が自由研究の発表を聞いてジャッジを行うという生徒にとっては初めての経験だったと思います。すごく緊張しながらも自分の行った研究に対してしっかりと発表ができていました。高校生のピュアな視点からの自由研究は聞いていてとても面白かったです。科学用語の使い方やスライドの見せ方など課題はありましたが、来年度から行う課題研究の発表のために良い経験となったと思います。