2022年7月の記事一覧

徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所出前授業

6月30日(木)午後、徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所から先生方をお迎えし、応用数理科1年生の出前授業が開催されました。徳島大学大学院産業理工学研究部助手の高島祐介先生は阿南市のご出身で、生徒の年齢とも近く、研究者を身近に感じることができました。講義内容は、研究者になっていく経緯、ご専門とする研究のコンセプトなどを説明いただいた後、先生が造られたGaAs-LEDとGaP-LEDの発光実験や、LEDで別のLEDを発光させる実験を体験しました。最後に「実験から得られる情報を見落とさない」「”高い装置がないと測定できません”は×」とお言葉をいただき、これから課題研究を始める生徒たちにとって大変有意義な時間を過ごすことができました。最後には個別に生徒が先生と話す時間を設けていただき、先生の名刺をいただいてとても喜んでいる生徒もいました。高大連携事業を通して、生徒が研究者をより身近に感じてもらい、将来サイエンスの道を志し、より良い社会を作り出す革新者(イノベーター)となることを期待します。高島先生をはじめ、実験をお手伝いいただいた先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

 

 

Advanced Science(物理科学)高大連携授業

 6月28日(火)の午後、Advanced Scienceで物理科学を選択している生徒5名で徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所を訪問させていただきました。約3年ぶりとなる大学での高大連携授業であり、江本顕雄先生を初めとして、関係の先生方や学生の方から電磁波(紫外線からテラヘルツ帯)の講義や説明を受け、実際に物質の吸収スペクトルを測定しスペクトルグラフを作らせてもらいました。少し難しく感じた生徒もいたようでしたが、大学レベルでの研究に触れる貴重な2時間となりました。これらの経験が今後の進路選択につながってくれるとうれしく思います。

 

 

 

 

園瀬川総合科学調査

7月13日(火)の午後に応用数理科1年生・普通科1年生によって園瀬川総合科学調査を実施しました。園瀬川総合科学調査はSSHに指定された平成15年度より実施されており、「上流」「中流」「下流」に分かれて調査が継続されています。主な調査内容は「流速」「透明度調査」「パックテスト」「水生昆虫の採取」です。透明度調査に関しては、非常に透明度が高く、水底まで見通せるほどでした。参加した生徒は、科学調査の基本を学ぶことができました。これらの体験が今後の探究活動につながることを期待します。

【上流】

 

 

【中流】

 

 

【下流】

 

 

Advanced Science 地球・天体科学②

6月28日(火)応用数理科3年生に学校設定科目「Advanced Science(地球・天体科学)」を行いました。

今回は、高大連携事業として、鳴門教育大学の米延仁志先生に来ていただき、「過去を探る科学」というタイトルで古環境学の基礎を学びました。米延先生は、年輪年代測定の研究をされており、実際に樹木のサンプルをお持ちいただき、ノギスを使って年輪幅を測定しました。年輪幅からグラフを作成し、古環境を推定するところまで進めることができました。米延先生、今回はとても貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

 

 

 

Advanced Science 地球・天体科学①

6月21日(火)応用数理科3年生に学校設定科目「Advanced Science(地球・天体科学)」を行いました。

今回は「恐竜の歩行速度の計算」を行いました。生徒に50mの距離を歩いたり走ったり一定の速度で走行してもらい、そのときに得た平均の歩幅と速度から相対歩幅と無次元速度の関係を導き出します。

オーストラリアのクイーンズランドで得られた獣脚類の足跡の情報から相対歩幅を計算し、相対歩幅と無次元速度の関係から歩行速度を計算してもらいました。

よく映画で取り上げられている恐竜の歩行速度は正確なものなのか?大学の古生物学研究室で使われている手法を体験してもらいました。将来、地球・天体科学の道に進む学生が出てきてもらえると嬉しいです。

 

 

尚、今回使用した実験プリントとレポート課題は以下からダウンロードできます。

①恐竜の歩行速度の計算.pdf

レポート①.pdf