令和3年度活動内容

化石発掘体験ツアーin臼ヶ谷

 8月6日(金)に、応用数理科1年30名と教員3名で那賀町の臼ヶ谷(うすがだに)へ行きました。ここは中生代の石灰層が発達していて、層孔虫や二枚貝などの化石が含まれています。よいフィールドワークの体験ができそうです。当日は大変蒸し暑いにも関わらず欠席者なし。全員がこの日を心待ちにしていました。

 バス2台に分乗して、途中のもみじ川温泉で徳島化石研究会の鎌田さんと合流し、そこから30分で目的地に着きました。徒歩で山道を分け入って杉林の中に白い塊が見られたら、それが化石を含んだ石灰層です。コケに覆われてわかりにくいですが、確かに何かの化石が含まれています。各自のリュックを降ろしてハンマーを取り出し、タオルを首に掛けると行動開始です。

 まずは石灰岩の見極めです。石灰岩は白いと思い込んでいますが、実際には灰色やかなり黒い物まであります。鎌田さんの話を熱心に聞いていました。範囲はそう広くありませんが高低差があり、上方の石灰層まで200mくらいあります。しかし、さすがに十代だけあって体力や筋力は抜群です。あれよあれよという間に急斜面を上り、鎌田さんをうならせるだけの一級標本を見つけてきました。

 あちらこちらでハンマーを振るう音が聞こえます。まるで火がついたかのように参加者全員が熱心に活動していました。昼を挟んで3時間くらい経ちました。そろそろ引き上げどきです。成果は3分の2くらいでしたが採れなくても充分楽しめたと思います。鎌田さんから全員にお土産を頂きました。富山産のカシパンウニの化石です。1つだけ生存中に自己修復を行った個体があり、それを受け取った生徒は当たりとしてダオネラも頂きました。ありがとうございました。