1月29日(水)午後、四国大学文学部准教授のMark Fennelly先生をお招きして、応用数理科1年生を対象に「English Debate 入門」と題した高大連携授業をしていただきました。授業では、説得力のある意見を英語でどのように述べるか、それから相手の意見をどのように攻撃して論破するかといったことに対して、基本的内容や重要ポイントを教わりました。ワークシートやカードゲームを用いた楽しくわかりやすい授業で、すぐ使える英文もいろいろ教えてくださいました。(なお授業では本校ALTのWood先生にもご協力いただきました。)
今回は事前準備として、クラスでDebateのテーマに関するアンケートを行い、アンケート結果とFennelly先生のアドバイスをもとに「死刑制度は廃止すべきである」というワンテーマに絞り込み、生徒各自に賛成・反対の立場での意見を考えさせていました。そして授業の締めくくりに、上記テーマについてMini Debate を行いました。
今回Fennelly先生から学んだことを、課題研究の英語発表における論理的で説得力のある発表や、質疑に対する的確な受け答えにつなげていきたいと思います。Fennelly先生にはお忙しい中本校までお越しいただき、本当にありがとうございました。

サイエンス・ダイアログとは、(独)日本学術振興会JSPSのフェローシップ制度により来日している外国人研究者(JSPSフェロー)有志が、近隣の高等学校等において、英語で研究に関するレクチャーを行う機会を提供するプログラムです。
今年のサイエンスダイアログは、昨年と同じく岡山大学資源植物科学研究所(倉敷市)の鈴木信弘先生の研究室から、今年はAtif Jamal博士(パキスタンご出身)が講師としてご来校くださり、応用数理科2年生に対して講義をしていただきました。
講義はAtif先生のご準備の苦労が忍ばれるプレゼン資料を用いて、Introduction (speaker)/Introduction (Pakistan)/Importance of Science and Research/Importance of English/Research Activities in Lab/Questions and Answersという流れで行われました。All Englishということで、英語が苦手な生徒にはハードルが高かったですが、「英語の講義を聴く良い機会になった」「様々な新しいことを知ることができた」「英語の重要さを痛感した」といった内容の意見が多数寄せられました。
Atif 先生、鈴木先生、そして機会を与えてくださったJSPSに感謝いたします。

日時 2013年12月22日(日)13:00~17:00
場所 徳島大学総合科学部(3号館東側スタジオ)
本校では第1期SSHの指定を受けた平成15年度より課題研究に取り組んでおり、現在は応用数理科と普通科の科学部員が課題研究に取り組んでいます。このたび研究内容のレベルアップを図るため、徳島大学総合科学部の全面的なご協力と、徳島県立総合教育センターや徳島県教育委員会のご助力を得て「高等学校課題研究および科学部研究研修会」を企画し、他校にも呼びかけたところ、本校以外に4校の参加があり、80名余りの生徒が総合科学部3号館東側スタジオに集結しました。
集まった生徒は8名前後の班に分かれ、物化生地4分野5名の先生方と10人の大学生TAにご指導いただきながら、「研究テーマの選び方と研究のすすめ方」についてブレインストーミングを行うという内容で実施しました。研修は3つのパートに分かれ、①研究対象の設定(何について調べるのか)、②研究目的(何のために調べるのか)、③実験方法の設定(どうやって調べるのか)という各テーマについて班ごとに活発な話し合いが行われました。参加した生徒からは、課題研究テーマなどを考える上での効果的な手法を楽しく学ぶことができたという旨の意見が多数寄せられました。
本校応用数理科1年生は、3学期に課題研究の研究班とテーマを決める話し合いを行い、予備実験などをスタートさせ、2年次に本格的に研究を進めていきます。この企画が本校、そして県内高校の課題研究の向上に役立てば幸いです。
最後となりましたが、ご協力いただきました徳島大学の先生方・学生さん、県教委・県総教センターの皆様、各校引率の先生方に心から感謝申し上げます。


11月に徳島大学総合科学部教授の村田明広先生を講師にお招きして「活断層と地震」と題した講義と現地研修を実施しました。
まず12日(火)に行われた出張講義では、東日本大震災について、先生ご自身の現地調査をもとにした、地震と津波の被害状況等、そして南海トラフ巨大地震について、発生のメカニズムや地震および津波の被害予想、また中央構造線活断層と徳島県の対応、さらに兵庫県南部地震および2013年4月13日早朝に発生した淡路島地震とその被害状況について詳しくお話しいただきました。
翌週19日(火)には、応用数理科2年生全員で貸し切りバスで淡路島まで行き、野島断層保存館等で現地研修を行いました。行きのバスの中では中央構造線や淡路島の活断層地形などについて、村田先生が作成された立体画像を用いて、また北淡震災記念公園では、活断層露頭や震災に遭った住宅などを実地見学しながら先生にご説明をいただきました。そして明石海峡大橋の松帆アンカレイジでもお話しをお聞きしました。

