発展的実験教室「Jonan Science Lab」の実施について
2025年2月28日 11時34分 [管理者]2月2日(日)9:00~13:00城南高校生物室にて徳島県の高校生や教員が集まり発展的な実験を行う「Jonan Science Lab」が実施されました。前年度、非常に好評であったので、今年度はかずさDNA研究所に相談し、規模を拡大しました。参加者は、城ノ内中等学校前期課程10名 後期課程3名、城南高等学校17名、城東高等学校1名、城北高等学校4名、富岡西高等学校4名、高等学校理科教員2名、総合教育センター指導主事1名、中学校理科教員1名、本校含む県内6校39人の生徒、4校4名の教員に参加していただきました。昨年度は実験ができない生徒がいましたが、今年度はすべての参加者に実験をしていただきました。
実験内容は、分子生物学の実験である「PCR法」や「電気泳動法」を活用する「ALDH2遺伝子の多型解析~お酒に強い遺伝子を持つかしらべよう」です。お酒に強いかどうかは、DNAの1つの塩基の違い(一塩基多型)によるものなんです。
実験は①口内上皮から細胞を取り、②細胞分解溶液で処理しDNAを取り出し、③2種類のプライマーを用いたPCR反応を行い、④電気泳動を用いて解析し、⑤トランスイルミネーターで確認するという内容でした。PCRや電気泳動の待ち時間には、PCR反応についての説明や今後のゲノム解析の利用法など、実験の説明はもちろん、ゲノムについての興味深いお話しをしていただきました。流れるような実験で4時間があっという間でした。実験では、ほぼすべての人のサンプルについて結果が確認でき、実験が成功しました。事後アンケートでは、難易度は高かったものの、内容は理解できたという意見が多かったです。かずさDNA研究所の実験の進め方や説明の工夫が素晴らしく、難しい内容であるけれども、理解が進んだ結果だと思いました。私も非常に勉強になりました。本校の機器で同じ実験ができないか研究を進めていきたいと思います。