令和8年度活動報告

【応用数理科3年生課題研究全国発表】全国SSH生徒研究発表会

2026年8月29日 17時54分

8月5日(水)~7日(金)の3日間、全国のSSH指定校等の代表研究グループが神戸に集い、日頃の探究活動の成果を発表する「全国SSH生徒研究発表会」が神戸国際展示場にて開催されました。本校からは、応用数理科3年生の菊山結衣さん、疊谷綾乃さん、山西美華さんによる研究グループが参加しました。本研究「アオサノリの生育と金属イオンの影響について」は、先輩方の研究を引き継ぎ、さらに一歩深めた内容です。アオサノリを陸上で上手に育てるために、吉野川の水に含まれるわずかな金属成分(ニッケルやルビジウムなど)が、根や葉の成長にどう影響するかを調べました。

この研究の第一人者である徳島文理大学の山本博文教授からは、「金属成分とアオサノリの成長の関係を調べる取り組みは世界でも例がなく、非常に興味深い。データの数を増やしていけば、大きな発見につながる可能性がある」と期待の言葉をいただいています。

実験では、水にニッケル(Ni)を入れると根がよく伸びる一方で、入れすぎると葉の成長が邪魔されてしまうことが分かりました。そこで「最初はニッケルを入れて根を育て、途中からルビジウム(Rb)に変える」という新しい方法を試したところ、根も葉もバランスよく成長させることに成功しました。水の成分を調整することで、アオサノリの育ち方をコントロールできるという大きな可能性を示すことができました。

大会初日の8月5日(水)は準備日となり、ポスターの掲示後に熱心に発表練習を重ね、翌日からの本番に備えました。

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ポスター準備もでき、用意万端です ポスター発表では聴衆のレベルが高く、活発な質疑応答がなされました

8月6日(木)は終日ポスター発表が行われました。審査委員の先生方や他校の生徒、一般観覧の方々で会場は熱気にあふれ、生徒たちは何度も発表と質疑応答を行いました。鋭い質問にも的確に応答し、プレゼンテーション能力の向上はもちろんのこと、自らの研究を客観的・多角的に見つめ直す大変貴重な機会となりました。惜しくも全体8校による代表発表への選出は逃したものの、「非常に着眼点が良く、データ分析から考察に至るプロセスが素晴らしい」お褒めの言葉をいただくことができました。

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会場はすごい熱気です SSH研究員や高校の課題研究に関わっている先生方への質問にも答えていきます

8月7日(金)は代表8校による口頭発表を観覧しました。全国トップレベルの研究は、社会実装を見据えたアイデアや数学的・データ科学的な検証が高度になされており、どの発表も非常に刺激的で大きな学びを得ることができました。

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口頭発表は社会実装を含んだものが非常に多かったです 文部科学大臣賞は魚の眼の世界を再現した発表でした

最後に、主催である科学技術振興機構(JST)から送られた「SSH活動が進み、課題研究が発展している。主体的学びを進めることで、現在求められている複雑な課題解決に向かう力を身に付けることができる。」という言葉は、探究学習の本質を象徴していると感じました。先輩から受け継いだ疑問や探究心をさらに深め、素晴らしい結果へと結びつけた生徒たちの姿は、今後の探究学習を進める後輩たちにとっても大きな道標となると感じました。