「とくしま生徒まんなか探究活動推進事業」 J-LINKツアー in 関西 見学研修報告
2026年1月6日 11時29分12月25日(木)、冬休みを利用して、応用数理科107HRの生徒が「J-LINKツアー in 関西」として、SPring-8・SACLAおよびバンドー青少年科学館を訪れました。本研修は、「とくしま生徒まんなか探究活動推進事業」の一環として、「課題研究を始める」フェーズに位置づけて実施しました。
最初の研修先は、SPring-8・SACLAです。はじめに、施設の概要について説明をしていただきました。生徒たちはX線について断片的な知識は持っていましたが、X線がどのように発生し、どのように利用されているのかについては十分に理解できていませんでした。今回の説明では、X線の発生方法や、X線を利用することで物質の分子構造や原子の種類が明らかになることを分かりやすく解説していただき、生徒たちはその仕組みや応用の広さに驚いていました。
| 最初に記念写真 | X線での分析で多くの製品開発がなされています | 電気自動車もX線分析により作成されています |
その後、SPring-8・SACLAの施設見学を行いました。強力な磁場を生み出すアンジュレーターや、電子を放出する電子銃、電子を高速まで加速させる加速装置などを、説明を受けながら見学することで、X線が生み出される過程について理解を深めることができました。
| SAKURAで電子を加速させていきます | 加速した電子から、X線だけ取り出し、分析に用います | SAKURAで得られた加速した電子はSPring-8に送られ、こちらでも分析を行います |
最後に、SPring-8・SACLAで研究員を務めておられる犬伏先生から、研究者の仕事やご自身の研究内容についてお話を伺いました。犬伏先生は、X線を測定する装置の開発などを行っておられ、生徒たちは、これまでの見学内容の総まとめとして、非常に興味深くお話を聞いていました。質疑応答の時間には多くの質問が出され、研究者の仕事やX線の利用についての理解をさらに深めることができました。また、犬伏先生が徳島県ご出身であることから、生徒たちは親近感を抱き、最後まで熱心にお話を聞いていました。
| 犬伏先生は阿波市のご出身です | 研究についてお話しいただきました | 研究者への道筋についてご説明いただきました |
午後からは、ポートアイランドに移動し、バンドー青少年科学館を訪問しました。バンドー青少年科学館では、科学に関する体験型展示や実験を通して、身近な現象を科学的に考える機会を得ることができました。生徒たちは、展示物を実際に操作しながら、科学の原理や仕組みについて理解を深め、今後の課題研究に向けた着想を得ていました。
本研修を通して、生徒たちは最先端の研究施設や科学技術に直接触れることで、教科書だけでは得られない実践的な学びを得ることができました。特に、SPring-8・SACLAにおける最先端の研究や研究者の姿に触れたことは、科学への興味関心を高めるとともに、研究活動を身近なものとして捉えるきっかけとなりました。
また、午後に訪問したバンドー青少年科学館での体験型学習を通して、科学的な視点で物事を考える重要性を再認識することができました。これらの経験は、今後取り組む課題研究において、テーマ設定や研究手法を考える上で大きなヒントになると期待されます。
今回の見学研修で得た学びや気づきを生かし、生徒一人一人が主体的に課題研究に取り組み、探究を深めていくことを期待しています。
以下生徒の感想です。
・「最先端の技術」と聞いても、これまでは具体的なイメージを持つことができていませんでしたが、実際に見学することで、そのスケールや役割を実感することができました。
また、現在授業で学んでいる物理の知識が、最先端の科学研究や医薬品の開発などを支えていることを強く感じ、自分たちの学びが社会と直接つながっているのだと実感しました。
・最後にお話しいただいた犬伏博士のスピーチがとても印象に残りました。
放射線や研究の現場について直接お話を伺う機会は滅多になく、貴重で非常に興味深い経験となりました。研究者の視点から語られる言葉を通して、科学の奥深さや面白さを改めて感じることができました。