【応用数理科3年生課題研究全国発表】全国総合文化祭自然科学部門
2025年8月6日 14時12分本校、応用数理科では、主に2年生で行ってきた課題研究 校内優秀発表に対し、夏休みに全国発表を行う機会を提供しています。まずは、全国総合文化祭自然科学部門での発表です。
発表グループは「オオカナダモの紅葉」のグループです。このグループは初めは研究について、進む方向が定まりにくかったですが、研究を重ねるにつれ、オオカナダモが紅葉(アントシアニン合成がなぜ起こるのか)、どのような物質の流れで起こるのかなど、探究するテーマがどんどんとでてきて、最終的に深みのある研究となりました。どのような現象でも、深掘りしていけば良い研究になります。一生懸命に実験に取り組み、考察し、探究のサイクルをまわした結果だと感じました。
さて、発表ですが、7月26日(土)に香川大学栄町キャンパスで行われました。素晴らしい発表が続く中、城南高校の順番になりました。しっかりとした発表ができ、質疑応答にもしっかりと答えることができました。課題研究を通じて、考える力や表現する力が育成されたと感じました。
7月27日(日)は、午前中に残りの発表を聞き、研究発表は終わりです。私自身、研究活動に関わる中で、今回の色々な発表を聞きながら、「こんな研究もできるな」「こうしたら面白いじゃないかな」など考えながら見ていました。
さて、発表が終わってからは、体験的学びの時間です。巡検研修として、我々は「香川大学工学部創造工学科」での学びを体験しました。
まずは、AIのアルゴリズムと通信仕組みについてです。AIのアルゴリズムについては、ナップサック問題を例にとり、分かりやすく説明していただきました。すべての組み合わせを行うアルゴリズムだとスーパーコンピューターでも不可能とのことで、生物進化の仕組みを利用したアルゴリズムを利用していることに驚きました。通信については、身近な本のバーコード等を例に説明していただきました。(本のバーコードの最後の数字は何か知っていますか?)ミスチェックする仕組みやデータ量を減らす仕組みなど非常に興味深かったです。
その後は、赤外線の利用(グルコース量や乳酸の量を赤外線にて測定する)についてや自動車やバイクのシュミレーションなどを体験し、現在急速に発展している分野についての学びを深めることができました。まさに分野横断、物理・生物・数学・情報が合わさり、現在の様々な問題にアプローチしていることに感動しました。
8月28日(月)最終日は場所を高松中央高校に移し、閉会式と生徒交流会です。
生徒交流会は科学に関するクイズでしたが、さすが全国発表に来る生徒達、全問正解する生徒もいて、大盛り上がりでした。
その後の記念講演では 香川大学名誉教授の長谷川 修一 先生から「大地の成り立ちから地域を深掘りしてみよう」をテーマでした。ご自身のご体験からフィールドから学ぶことの大切さを教えていただきました。探究活動の最も大切な部分であると感じました。
2泊3日の全国総文祭自然科学部門は非常に充実したものでした。
来年は秋田です。今の応用数理科2年生、検証から見えてくる現象にアプローチし、よい課題研究を行い、ぜひ全国発表に挑戦しましょう。
来年は秋田ですよ