【応用数理科3年生課題研究全国発表】全国総合文化祭自然科学部門
2026年8月29日 17時23分本校の応用数理科では、主に2年生で行ってきた課題研究の校内優秀発表に対し、夏休みに全国発表を行う機会を提供しています。第一弾は、秋田県で開催された「第50回全国高等学校総合文化祭 自然科学部門」(7月29日〜31日)に参加しました。なお活動費は高文連並びに三菱みらい財団の支援を受けて実施いたしました。
本校から出場した越川嘉門さんと加藤大暉さんによる発表テーマは、「メダカカイロモンとミジンコ尖頭形成について」です。
先行研究において、マギレミジンコが捕食者であるフサカ幼虫の放つ化学物質(カイロモン)を感知して頭部を尖らせる防御形態(尖頭形成)をとることに興味を持った2人は「他のミジンコでも捕食者によって尖頭形成が起こるのか」という問いを立て、タイリクミジンコ(Daphnia similis)を対象とした探究に取り組みました。
実験では、メダカを飼育した水(カイロモン含有水)にタイリクミジンコを曝露させ、画像解析ソフト等を用いて体長や頭部の形状(尖頭率)の変化を精緻に測定・解析しました。その結果、メダカのカイロモンを受容することで脱皮や成長速度が促進されることや、すべての体サイズで頭部が尖りやすくなり、特に幼若期においてその効果が顕著にあらわれることを明らかにしました。
| 発表会場にやってきました | 堂々とした発表を行うことができました |
全国からハイレベルな研究が集まる緊張感のある雰囲気の中、生徒たちは堂々としたプレゼンテーションを行い、審査委員や他校の生徒からの質疑応答にも的確かつしっかりと答えることができました。また、参観していただいた富岡西高校の先生からは「生徒の興味関心から始めた観察をデータ分析を経て考察に至っている過程が素晴らしい」とのお褒めの言葉もいただきました。課題研究を通じて、自ら深く考える力や自分の考えを表現する力が確実に育成されたと感じました。
| 自分たちで頭の尖り具合を尖頭率として定義しました | データ分析から全体の傾向を把握しました |
発表が終わった7月30日(木)の午後からは、体験的学びの時間である巡検研修に参加しました。多種多様な21のコースが用意されている中、本校生徒は「火山と様々な火山地形を楽しもう」のコースに参加しました。秋田の豊かな自然やダイナミックな火山地形・地質環境に直接触れる貴重な学びの機会となり、フィールドワークを通して地域の自然現象に対する科学的なアプローチや地学の魅力に触れ、大変深い感動と刺激を受けました。
| なまはげスポットに寄りました |
金華山に登りました。 |
ブナ林や湿地帯の自然を説明してもらいながらフィールドワークを行いました |
最終日となる7月31日(金)は、会場を秋田県児童会館けやきシアターに移し、生徒交流会、記念講演、そして表彰式・閉会式が行われました。生徒交流会では、全国から集まった高校生同士で科学クイズなどを通して大いに盛り上がり、交流を深めました。
続く記念講演では、秋田大学名誉教授の林信太郎先生から「キッチンで作る噴火現象―そして科学の伝え方」をテーマにご講演いただきました。身近な素材を使ったユニークな「キッチン火山実験」を交えながら、科学の知識を親しみやすく伝える工夫や、専門知識を社会へ還元する姿勢の大切さを教えていただき、探究活動における新たな視点を得ることができました。
| 生徒が行う秋田弁リスニングは大盛り上がりでした | 全総文石川のキャラクターにバトンタッチです |
2泊3日の全国総文祭自然科学部門は、非常に充実したものとなりました。
来年は石川県での開催となります。今の応用数理科2年生の皆さんも、日頃の観察や検証から見えてくる現象に真摯に向き合い、素晴らしい課題研究を作り上げて、ぜひ全国発表の舞台に挑戦してください。