応用数理科Q&A
応用数理科は普通科と何が違いますか?
教育課程(授業の内容や時間数)が違います。 単位数は普通科が34単位(週34時間の授業)に対して応用数理科は35単位です。
1年生では物理・化学・生物・地学の基礎実験科目(学校設定科目)である「Science Introduction」1単位や科学英語・英語プレゼンテーションを学ぶ「Science EnglishⅠ」1単位があります。
2年生では「理数探究」2単位と,「Science EnglishⅡ」1単位があります。「理数探究」では主に課題研究を行います。課題研究とは自分でテーマを設定して実験や調査を行い,最後にそれを発表したり論文としてまとめるものです。大学との連携事業として大学で実験をしたり,本校で授業を受けたりすることもあります。「Science EnglishⅡ」では科学において英語が大変重要であることから,英語による科学実験や課題研究の英語プレゼンテーション行います。
3年生の「Advanced Science)」(物理科学,物質科学,生命科学,地球・天体科学)2単位では1学期は主に高大連携事業で大学の先生の授業を受けたり,実験をします。2学期以降は理科(化学と物理・生物)に関する演習問題を実施します。
全体として大きな違いは,実験の授業があること,大学の先生の授業を受けたり,大学へ行って実験をする機会があること,および「課題研究」をすることです。普通科では体験できない活動ができるのが魅力です。また,大学受験にも十分に対応しており,特に理科や数学の実際の授業時数も普通科より多く,理系大学受験に有利です。
週1時間授業が多いと部活動,特に運動部の活動ができないのではありませんか?
確かに週1回だけ部活動に参加する時間が少し遅れますが,
現在の応用数理科でも運動部に所属している生徒は多くいます。
部長(キャプテン)をしたり,優秀選手となった者もいます。
休日や長期休業中の応用数理科の活動は県外研修ほかが数回あるだけでほとんどありません。
部活動に差し支えがあるということはほとんどありません。
高大連携事業にはどんな意味がありますか?
自分がどんな分野に進めばよいのかは大変難しく迷うものです。
高大連携事業でいろいろな大学の先生の話を聞いたり,
大学で実験をさせていただいたりすることで,自分の興味ある分野は何か,
自分がやりたいことは何かが見えてくることがあります。
もちろん先端的な研究に触れることで知的好奇心を高め,普段の学習に対する
意欲を向上させる効果が期待できるのは言うまでもありません。
実験や高大連携事業後のレポートや「課題研究」は負担になりませんか?
実験後のレポートは行ったことの意味を確認するために必ず必要です。
ただし,それほど負担になるほど多く書く必要はありません。
簡潔にわかったことをかけばいいので,慣れれば短時間でできます。
また,「課題研究」はテーマを考えたり,実際の実験をするのに最初は
とまどうかもしれませんが,だんだん慣れると楽しくなるものです。
実際に高校卒業前のアンケートでは毎年,苦労したものの1番が「課題研究」ですが,
よかったものの1番も「課題研究」です。
2年の「理数探究」が課題研究の中心の時間で,多くの研究グループは2年生の3月に研究を終了し,
3年の1学期に論文作成をします。
3年生まで「課題研究」をして受験勉強に差し支えるということはありません。
受験に関係のない実験の授業や「課題研究」をすることに意味はあるのですか?
最近の理科の大学入試問題には実験に関する出題も多くあります。
実際にやっていなければわからないようなことが出題されることもあります。
もちろん,実験をすることで授業の内容がより深く理解でき,定着する効果があります。
また,「課題研究」はこれをすることで探究能力や問題解決能力,プレゼンテーション能力が
身につくことはもちろんですが,受験にも大いに活用できます。総合選抜型選抜や学校推薦型選抜の際には
「課題研究」でしていたことをアピールできます。実際に推薦入試の面接で多くの先輩が
「課題研究」について聞かれ,自信を持って答えられています。
応用数理科では,これまでにこの「課題研究」を必要とする入試で何名もの先輩が志望大学に
合格しています。