2021年11月の記事一覧
課題研究中間発表会Ⅱ開催
11月24日(水)5~7限の3コマ通しで、応用数理科2年生の課題研究中間発表Ⅱが行われました。今年は水曜日の祝日や行事が多く、例年より1ヶ月遅れの実施となりました。各研究グループとも課外時間も活用し研究をすすめ、現時点での研究成果を発表しました。発表会には、理科教員、英語科教員、「探究」担当教員の他、ALTのTravis先生にもご参加いただきました。まだまだデータ分析や考察の面では不十分な点もありますが、お互いの研究についての情報共有をおこない、先生方からアドバイスをいただきました。生徒からも活発な質疑がなされ、時間もかなり超過しましたが、充実した発表会となりました。最後に参加された先生方全員からご講評をいただき、発表会は終了しました。3か月後の最終発表会に向け、今回いただいた質問やアドバイス活用し、研究が深まることを期待します。
SSH研究成果発表会を開催いたしました
11月17日(水)13:00~16:20、本校大会議室および多目的ホールにてSSH研究成果発表会を開催いたしました。今年は対面参加及びオンライン参加のハイブリッド実施し、徳島県教育委員会や徳島県立総合教育センターの方々、県内中学高校教育関係者14名にご参加いただきました。主な実施内容は以下のとおりです。
(1)実践及び成果報告(SSH事務局)
(2)課題研究ポスター発表(応用数理科3年生:12件)
課題研究中間ポスター発表(応用数理科2年生:11件)
「探究」中間ポスター発表(普通科2年生:24件)
(3)課題研究口頭発表(応用数理科3年生:3件)
(4)情報交換会(参加者による協議・意見交換など)
SSH研究成果発表会は、従来は応用数理科の成果発表の場でしたが、今年初めて応用数理科課題研究と普通科「探究」との合同発表会の形式で実施しました。応用数理科3年生が課題研究の最終発表、応用数理科・普通科2年生が課題研究中間発表をおこない、1年生は今後の探究活動に生かすため参加しました。コロナ禍で発表会が減る中、初めてのポスター発表形式を体験し、発表者・参加者共に有意義な時間が過ごせたと思います。3年生は高校での口頭・ポスター発表を行うのはこれが最後となります。この経験が今後に活かされることを期待します。
また、ご指導の先生方や参加された方々からは、生徒の課題研究や本校のSSH事業全般について、様々なご質問、ご意見やご助言を賜りました。いただいたご意見・ご助言は今後の課題研究やSSH事業にぜひ活かしていきたいと思います。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
Science Introduction(地学・化学)
10月29日(金)と11月5日(金)にScience Introductionの授業で
107HRの生徒に地学と化学の基礎実験を行いました。
【地学分野】フズリナ化石の転写実験
今回は、石灰岩からフズリナを浮き上がらせ、シリコン樹脂を使って型取り転写を行いました。生徒一人1つフズリナ石灰岩を配布し、表面を水ペーパーで磨き、塩酸で腐食させました。さらにシリコンクロスで磨いて表面をピカピカにし、酢酸でさらに腐食させました。また、フズリナの断面をスケッチし、内部構造や当時の環境についても考察しました。塩酸で石灰岩が泡を出している様子やフズリナが大量に含まれる様子を観察することにより、フズリナの特徴について深く知ることができたと思います。今回使用したフズリナ石灰岩は全員にプレゼントしました。
【化学分野】“謎の物体 X”の正体を探れ!
コンブを焼いて灰化したものを“謎の物体 X”と称して、コンブに含まれるヨウ素の検出実験を行いました。始めは練習として、ヨウ化カリウムを市販の酸素系漂白剤と反応させ、得られるヨウ素をデンプンで検出しました。この実験では、反応後の溶液が褐色を呈するため、その時点でデンプンを用いなくてもヨウ素が存在するであろうという見当がつきます。そして、ヨウ化カリウムの代わりにコンブの灰を用いても、反応溶液に目立った色調の変化は見られません。しかし、この溶液をデンプンと混ぜると、ヨウ素デンプン反応によって青色に呈することが確認できます。
今回の実験を通して、試料中に含まれるヨウ素の検出、コンブなどの海藻類にヨウ素が多く含まれること、ヨウ素が微量でも、デンプンとの呈色反応で確認ができることを勉強しました。
科学への誘い-advanced-(地学分野)
11月5日(金)に徳島県立総合教育センターにて開催された
科学技術アカデミー中高生向け講座「科学への誘い-advanced-」に参加してきました。
本校からは6名の生徒が参加しました。
テーマは「屈折赤道儀で天体を観測してみよう!」でした。
まず、実験室で本日観測できる惑星や星座についての講義を聞き、望遠鏡の使い方などを学びました。
その後、テラスに出て望遠鏡を設置し、天体を観測しました。
今回は木星を観測することができ、木星の衛星であるガリレオ衛星も発見することができました。
生徒たちは、自分のスマートフォンで木星とその横に並ぶ4つの衛星の写真を撮影していました。
後半は少し雲がかかってしまったのですが、とても良い経験になったと思います。
これを機に、将来、地球科学を研究する学生が出てきたら嬉しいです。