Science Introduction(地学・化学)

10月29日(金)と11月5日(金)にScience Introductionの授業で

107HRの生徒に地学と化学の基礎実験を行いました。

【地学分野】フズリナ化石の転写実験

 今回は、石灰岩からフズリナを浮き上がらせ、シリコン樹脂を使って型取り転写を行いました。生徒一人1つフズリナ石灰岩を配布し、表面を水ペーパーで磨き、塩酸で腐食させました。さらにシリコンクロスで磨いて表面をピカピカにし、酢酸でさらに腐食させました。また、フズリナの断面をスケッチし、内部構造や当時の環境についても考察しました。塩酸で石灰岩が泡を出している様子やフズリナが大量に含まれる様子を観察することにより、フズリナの特徴について深く知ることができたと思います。今回使用したフズリナ石灰岩は全員にプレゼントしました。

 

 

【化学分野】“謎の物体 X”の正体を探れ!

 コンブを焼いて灰化したものを“謎の物体 X”と称して、コンブに含まれるヨウ素の検出実験を行いました。始めは練習として、ヨウ化カリウムを市販の酸素系漂白剤と反応させ、得られるヨウ素をデンプンで検出しました。この実験では、反応後の溶液が褐色を呈するため、その時点でデンプンを用いなくてもヨウ素が存在するであろうという見当がつきます。そして、ヨウ化カリウムの代わりにコンブの灰を用いても、反応溶液に目立った色調の変化は見られません。しかし、この溶液をデンプンと混ぜると、ヨウ素デンプン反応によって青色に呈することが確認できます。

 今回の実験を通して、試料中に含まれるヨウ素の検出、コンブなどの海藻類にヨウ素が多く含まれること、ヨウ素が微量でも、デンプンとの呈色反応で確認ができることを勉強しました。