2022年6月の記事一覧
Advanced Science(物理科学)発展実験①
応用数理科3年生のAdvanced Scienceでは、先週まで課題研究の追加実験・論文等のまとめを行っていましたが、今週から2週にかけて各科目において発展実験を実施します。物理科学は5名の生徒が選択しており、今週のテーマは「豆電球の電流ー電圧特性の測定」「赤色LED・青色LEDの電流ー電圧特性の測定」です。生徒たちは、直流電源装置の電圧を変化させながら、豆電球・赤色LED・青色LEDに流れる電流の値をサイエンスキャプチャー(電子式の電流計・電圧計)を用い測定しました。その後、それぞれの実験結果からI-Vグラフを作成し、グラフが直線にならない理由や、赤色青色の光のエネルギーの違いも学びました。今回はLEDに触れるのも目的の一つです。生徒たちは実際に触れることで多くの気づきがあったようです。
課題研究 中間発表Ⅰ
6月15日(水)5~7限の3時間を通して、応用数理科2年生の課題研究中間発表Ⅰが行われました。
現時点での研究成果を11の研究班が発表し、お互いの研究についての情報共有や先生やクラスメートからのアドバイスを受け、今後の研究を深化させることが目的です。理科教員の他、英語科の先生、ALT、6限には本校運営指導委員の先生方にもご参加いただきました。生徒も最初は緊張がありましたが、徐々に雰囲気にも慣れ、生徒同士でも大変活発な意見交換ができました。テーマの選定に苦慮し、実験データが十分に得られていない研究班もありますが、今回いただいた質問やアドバイスを今後の糧とし、研究が進み成果が得られることを期待します。次回は、ルーブリック・ポートフォリオをもとに各研究グループと面談を行い、今後の研究方針を詰めていきます。
Science EnglishⅠ(スピーチ発表)
6月17日(金)の1・2時間目に応用数理科1年生のScience EnglishⅠで初めての英語スピーチ発表会を行いました。
ほとんどの生徒が緊張しながらも初めてとは思えない堂々としたスピーチを見せてくれました。英語の発音や伝え方にも工夫するともっと相手に伝わるスピーチになるのではないかとALTの先生や英語教員からアドバイスがありました。来年は課題研究の英語発表もあり、今後もっとスピーチが上手くなっていくでしょう。そんな期待ができるスピーチでした。
今回のテーマは「自分の行ってみたい場所」。その場所がいかに魅力的であるかを聴き手にアピールしていました。発表後、生徒一人ひとりルーブリック評価を行い、自分のスピーチについて自己評価しました。
将来、世界に羽ばたくような科学者が出てきてくれると嬉しいです。
Science Introduction(実験の設定)
6月10日(金)のScience Introductionで課題研究の一連の流れを学習する実験を行いました。
研究課題は「温泉たまごの研究」です。目的の設定、仮説の立て方、実験方法の設定、結果のまとめ方、考察と結論、それぞれ課題研究を行う上で重要な要素であり、生徒たちはグループで話し合いながら一人ひとりが考え、活動を行っていました。応用数理の生徒たちが来年度「理数探究」で課題研究を行う上で必要な知識や技能を身に付けることができたと思います。各グループのデータを集約し、これを用いて、きれいな温泉たまごができたグループがありました。さて、温泉たまごは何℃の温度条件で、どのくらいの時間でできるのでしょうか。
今回使用した実験プリントは以下からダウンロードできます。
Science Introduction(物理・生物)
5月13日(金)と5月27日(金)に応用数理科1年生のScience Introductionで基礎実験を行いました。
今回は物理分野と生物分野の基礎実験です。実験内容は以下のものになります。
【物理分野】重力加速度の測定
物理分野の1回目の基礎実験は重力加速度の測定です。初めに加速度の定義の説明を受け、どのような量を測れば求められるのかを考えました。実験では鉄製スタンドに取り付けた記録タイマーで磁気テープに運動を記録をさせて加速度を求めます。生徒達はどのようにすれば精度の高い実験データが得られるのかを話し合いながら、何度もおもりをつけた磁気テープを落下させていました。今回は、すべて質量の異なるおもりを用意したため、おもりの質量による実験への影響も検証できました。実際の重力加速度を知らされると、どうして誤差が出たのか、ほかにどのような工夫をすれば実際の値に近くなるのかなど活発に意見を述べ合う姿がありました。実験精度を高める意識も向上し、生徒達の収穫は大きかったようです。
【生物分野】オオカナダモ(レッドオニオン)とネンジュモのミクロメーターによるサイズの測定
ミクロメーターの使い方について理解し、オオカナダモ(レッドオニオン)やネンジュモの細胞のサイズ測定を行いました。ただ、最初の顕微鏡を使う実習でしたので、対物ミクロメータ―と接眼ミクロメータ―の合わせ方に戸惑い、時間がかかってしまいました。時間が足りなかった分は理数生物探求で続いて実習を行いました。実際に大きさを数値化したことで、真核細胞と原核細胞のサイズの違いを実感できたようでした。