2021年12月の記事一覧

第78回科学経験発表会について

本年度の科学経験発表会が10月31日に徳島県教育会館にて行われました。

新型コロナウイルスの感染予防の観点から入場制限があり,会場では発表グループと審査員のみでしたが,生徒たちは審査員からの質疑応答により新たな視点に気付いたり自信をもったりすることができたようでした。

また,「酢酸インドキシルからの水溶液中でのインジルビンの選択的合成」が最優秀賞を,「シオマネキのウェービングを引き起こす要因」が特選を受賞しました。

徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所出前授業

 12月13日(月)午後、徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所から先生方をお迎えし、応用数理科1年生の出前授業が開催されました。理事の佐々木先生より徳島大学の紹介をいただき、メインは徳島大学大学院産業理工学研究部助手の高島祐介先生から授業を受けました。高島先生は阿南市のご出身で、生徒の年齢とも近く、研究者を身近に感じることができました。講義内容は、研究者になっていく経緯、ご専門とする研究のコンセプトなどを説明いただいた後、先生が造られたGaAs-LEDとGaP-LEDの発光実験や、LEDで別のLEDを発光させる実験を体験しました。最後に「実験から得られる情報を見落とさない」「”高い装置がないと測定できません”は×」とお言葉をいただき、これから課題研究を始める生徒たちにとって大変有意義な時間を過ごすことができました。佐々木先生、高島先生を初め、実験をお手伝いいただいた先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

Science Introduction(物理・生物)

10月15日(金)と10月22日(金)にScience Introductionの授業で

107HRの生徒に物理と生物の基礎実験を行いました。

【物理分野】乾電池の電流と電圧の関係を調べてみよう
 物理分野では乾電池の電流と電圧を調べる実験をしました。すべり抵抗と呼ばれる抵抗値を変化させることのできる抵抗を使用し、回路の抵抗値が変化するときに電池に流れる電流や電圧が変化することを実験で確かめました。始めは生徒のなかには乾電池の電圧が1.5Vであることを知らない生徒もいましたが、実際に実験してみると1.65V程度の電池もあり、生徒達の理解も深まったようです。その後、古くなった電池(マンガン電池なので時代感がかなりありました。)を用いて実験すると電流や電圧の変化が違っていることも確かめることができました。
 実験結果をグラフにするときには、変化の大きなレンジを大きく表す工夫などが見られました。3人の実験班で工夫や気付きを共有して有意義な時間となり、実験スキルも習得することができました。

 

 

【生物分野】永久組織と分裂組織の観察 

 ニンニクの根端を用い、分裂組織と永久組織を観察し、分化した細胞と未分化の細胞の比較を行いました。分裂組織は一点であり、そこから場所が離れるほど、永久組織に分化していくことを理解しました。どの細胞群が細胞周期を抜け分化した細胞となっているのか、それぞれの形から想像を膨らませ、考えを巡らせました。分裂組織においては、体細胞分裂における分裂期の各時期が観察でき、永久組織においては、道管のらせん模様がなどが観察できました。また、教科書で習う細胞分裂における個数と時間の関係も実際の観察から理解しました。