令和6年度活動内容

ScienceEnglishⅠ ガラスの実験について~オランダの涙を使用して~

2024年11月9日 00時00分 [管理者]

長年本校SSHでのScienceEnglishの授業を担当していただいており、現在外部講師してして指導に来ていただいているトラビス先生に計画していただき、11月1日と8日にオランダの涙を使ったガラスの実験を行いました。トラビス先生はガラス工芸作家としてもご活躍されています。

オランダの涙の丸い部分はトンカチで叩いても壊れないほど、非常に固いのですが、尻尾の部分を強く握ると、全体が一気に壊れます。作り方は、溶かしたガラスを、水にいれて急激に冷やし固めることで作ることができます。

外側が内側よりも急激に冷えて固まり、内部も徐々に冷却されるため、収縮しながら固まっていきますが外側がすでに固まっているので、表面には内部に向かう強い圧縮の力がかかった状態の大きなひずみが残ります。そのため、表面が非常に硬いガラスを作ることができますが、ガラス内部は全体の均衡状態を保つために強い引張の力が加わった状態となっています。そのため、表面の一部が壊れてしまうと、均衡状態が保てなくなり内部の引張の力によって全体が粉々に砕け散ってしまうとのことです。

授業では、初めにオランダの涙の化学的な構造の仕組みを英語での動画で学習した後、ひずみがあることを、偏光板を用いて確認しました。

その後、実際に尻尾の部分を強く握り、粉々に割りました。生徒達は、先ほど説明してくれた現象を目の前で見ることができ、目を丸くしていました。

次週は、様々なガラスについて偏光板で見てみて、ひずみを見つけることになりました。実際に触れて、見て、興味・関心の幅を広げて欲しいと思います。

キャプチャ