第79回徳島県高等学校野球秋季大会3位決定戦
2026年10月11日 13時20分 [教員25]~ 健闘に満足せず 負けて兜の緒を締めよ
勝ち切る力を身につけて 春夏は絶対にやり返す ~
10月11日(日)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で第79回徳島県高等学校野球秋季大会3位決定戦が行われました。対戦相手は今春の選抜高等学校野球大会出場校である阿南光高校です。
《バッテリー》(城南)岡本、池田-宮本 (阿南光)嘉見、森下-篠原
《長打》▽二塁打 (阿南光)坂本、篠原
《試合の展開》城南の先発は、この試合も主将の岡本。ピンチを背負いながらも要所を締める投球で、阿南光打線を8回まで無得点に抑えます。また、ピンチを背負っても野手陣の堅実かつ体を張った好守が光り、好投を支えます。
城南のこの試合最大のチャンスは3回裏。先頭の7番小池が右前に安打を放ち出塁し、8番髙畑の犠打、1番坂本大の申告故意四球、2番立木の四球で二死満塁となりますが、あと一本が出ず無得点に終わります。
5回裏一死から9番橋本が安打で出塁しますが、後続が相手野手の球際への強さが光る好守に阻まれ無得点に終わります。また、7回裏にも6番宮本が敵失で出塁し、7番小池の犠打などで三塁まで走者を進めますが、ここも無得点に終わります。
9回表を守り切り、9回裏で得点できなくてもタイブレークに持ち込めば勝機は十分でしたが、そううまくはいきませんでした。この回、阿南光は先頭打者が二塁打で出塁し、続く打者の犠打はバント安打となり無死一・三塁。ここから連続四死球で押し出し、という形で先制点を献上し、さらに2安打を打たれたところで、今大会エースナンバーを背負う池田に交代。池田は制球に苦しみながらも、なんとか後続を断ち5点ビハインドで9回裏の攻撃を迎えます。しかし、攻撃も三者凡退に終わり試合終了。0-5で敗れ、ここまで5試合を戦った秋季大会は終わり、秋季四国大会の出場権を逃しました。
《試合の総括》最後まで粘り強さを発揮して戦い、9回表に入るまで阿南光の強力打線を無得点に抑える非常に白熱した試合となりましたが、新聞紙上でも書かれている文字通り力尽きたという結果になりました。部員たちの健闘は、普段の練習の成果をしっかり発揮したものとなり、賞賛すべきものだと思っております。しかし、私たちが目指していたのはその先の四国大会出場であり、来春の選抜高校野球大会出場。その夢を叶えることができなかっただけでなく、1大会で2度、相手校の校歌を聴くという、その年度で1校しか経験しない屈辱を味わうこととなりました。
結果だけを見れば、城南は進学校で練習時間も短く、グラウンドは他部と共用という練習環境にも恵まれない中で大健闘した、という評価の方が多いと思いますが、ここで満足したら秋季大会がピークに終わり、それ以上の結果は出ません。だからこそ、あえて厳しく言わせてもらいます。本当に、この2試合は勝てなかったのか、本当に勝機はなかったのか、と。勝てる可能性は十分にあった試合を落とした、というショックは大きいですが、勝負どころでの一本が出ないこと、振るべきストライクを振らなかったり、二塁走者が外野への安打で本塁に突入できない消極性、失策や四死球など、出したり進めてはいけない走者が失点につながるなど、四国大会進出を懸けて最後の2戦を強豪校と戦ったことで、秋冬への課題はより明確になりました。今大会、出場した10名のレベルアップはもちろん、出場できなかった10名から学年に関係なく新戦力が次々と現れ、戦力が底上げされることも必要です。戦い方のバリエーションを増やし、より厚みのある戦力へと成長してもらいたいものです。
直後の決勝戦では、前日の準決勝で敗れた徳島商業高校が大差で海部高校に勝ち、優勝しました。私はケーブルテレビの生中継で閉会式の様子を最後まで見届け、改めて悔しさが込み上げてきました。引退した3年生は、前日は模試のため応援に来ることはできなかったのですが、自分の模試の出来以上に準決勝の勝敗を気にしており、模試のないこの日は決勝でも3位決定戦でも後輩たちが夢を叶えることができるように必ず応援に行く、と全員が集結して、スタンドで全力応援してくれました。現役やOBはもちろん、スタンドで応援してくださったすべての方が、この景色を見るのにふさわしい人格者の集まりであることを改めて実感した一日でした。だからこそ、この時間は球場で、城南の部員たちが立って、優勝旗とメダルを受け取ってほしかった。せめてこの日、勝って3位の賞状を受け取ってほしかった。しかし、それが叶わなかったという現実を直視し、絶対に次は相手がどこであっても負けない、秋冬で鍛え直し、絶対に春夏でやり返してやる、という思いを強く持っております。
ちなみに、昨年の3位決定戦で敗れ、4位校となったのは今年の夏の王者で、2回戦で対戦した鳴門渦潮高校でした。鳴門渦潮はここでの敗戦後、春は苦しみながらも夏は徳島を制し、聖地甲子園で1勝をマークしています。そこに続けるのかどうかは、ここからの取り組み次第です。「いつも通り」やるということは、日々の練習で自分とチームを極限まで追い込むことが条件です。試合の苦しい局面でも、自分たちは日々の厳しい練習で課題を乗り越えてきたのだから、練習通り勝利をつかむために試合でも必死でやり抜くのみだ、ということです。私は、部員たちは「いつも通り」のレベルをより高い方向へシフトすることにより、必ず成し遂げると信じています。皆様も春夏の逆襲を信じ、応援という形で一緒に戦っていただければ幸いです。
皆様、今大会もそれぞれの場所から応援いただき、ありがとうございました!
成長と活躍を信じ、これからも応援よろしくお願い致します!!
《文責》尾形