2025(令和7)年度 徳島県総合体育大会協賛野球中央ブロック大会
2025年6月2日 09時52分 [教員25]~ 150周年の特別な夏に向けて NEW JONAN への確かな一歩 ~
5月30日(金)から、徳島県高等学校野球新人中央ブロック大会が行われました。
4月の定期異動に伴って監督が交代し、さらに1年生部員を迎えて初めての公式戦となったこの大会。
ジョウナンらしく、新しいチームカラーの片鱗を見せる戦いとなりました。ここからは2試合分まとめて、概要をお伝えします。
5月30日(金) 1回戦 城南 9 ー 8 名西
一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 計 | |
名西 | 0 | 3 | 0 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 8 |
城南 | 0 | 6 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | × | 9 |
《バッテリー》(城南)池田、十川-宮本(名西)新見、坂東、井内-井上
《長打》▽三塁打(城南)鈴木 ▽二塁打(城南)十川
《試合の概要》2回表、名西に3安打と重盗で3点を先制されます。2回裏、城南は1番十川の左翼への三塁打など5安打を集め、一挙6点を取り逆転に成功します。4回表、三連続四球と2本の安打により再び同点に追いつかれますが、4回裏、城南は2番牧本、3番挾谷、4番宮本明の連続安打で再びリードします。
6回表、名西の先頭打者が安打で出塁し、犠打と連続四球で満塁のピンチを迎えます。この場面で打撃妨害と適時打で2点を奪われ、逆転を許します。6回裏は、9番鈴木の右中間への二塁打と四球2つで二死満塁の場面、4番宮本明の中前への適時打で再逆転に成功します。
7回以降も常に得点圏に走者がいる苦しい状況が続きましたが、2番手として登板した十川が最後の打者を三振に仕留めて試合終了。投手陣が制球に苦しむ中でも集中打が功を奏し、ベンチも一体になって戦った成果、2年連続の初戦突破を果たしました。
5月31日(土) 準決勝 城南 4 - 5 鳴門
一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 計 | |
城南 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
鳴門 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | × | 5 |
《バッテリー》(城南)池田、十川-宮本明(鳴門)大門、辻-仲須、湊
《長打》▽三塁打(城南)鈴木 ▽二塁打(城南)十川
《試合の概要》1回裏、鳴門は失策と2四球で二死満塁の場面から5番打者の左前への適時打で1点先制を許します。追う城南は3回表、四球と犠打野選からチャンスをつかみ、1番十川の右翼線への適時二塁打、2番牧本の犠飛、3番挾谷の内野安打で3点を取り逆転に成功します。その後、1点を失いますが5回表に1番十川の二塁打と2番牧本の犠打で一死三塁とした場面で、相手投手のボークにより1点を追加し、再びリードを2点差とします。5回裏に1点を取られますが、4-3と1点リードした状態で後半戦を迎えます。
6回裏、鳴門の先頭打者が四球で出塁し、次の打者が右翼へのエンタイトル二塁打、失策により、ついに同点に追いつかれます。その後、1アウトは取ったものの四球でさらに走者を増やし一死満塁。この場面で、6番打者に痛恨の押し出し四球を与え1点を献上し、ついに逆転を許します。
その後はピンチをしのぎ、なんとか無失点にしのいだものの、城南はあと一本が出ず、残念ながら4-5で敗れ、決勝進出を逃しました。
《大会の総括》試合の結果としては勝ったものの、内容は負けに等しい1回戦と、負けたとはいえ春季大会準優勝チーム相手に接戦を展開した準決勝。課題は満載ですが、2人の指揮官から注入された闘魂によって、チームは着実に進化に向けた化学反応が起こりつつあると実感しました。
投手陣の四死球と、走塁面のさらなる強化は夏に向けた課題です。さらに言えば、今大会で出場した選手は11名に留まりました。このままでは総力戦に持ち込まれたら負けるので、この日出場していないベンチやスタンドにいた選手たちも、夏には頼れる戦力に成長し、レベルの高い競争を展開してほしいものです。こうした選手たちが一人でも多く、学年に関係なくレギュラー争いやここ一番の戦力に名乗りを上げることが、戦力の底上げにつながるので、控えに成り下がっている場合ではありません。アピールのチャンスは練習の中にあり。日々の練習に泥臭く、熱心に取り組む新戦力の台頭こそ、スタッフだけでなくチーム全員、そして城南高校の願いです。
一方で、チームの以前からの課題であった残塁は大幅に減り、最後まで攻め切る姿勢が見られたこと、ベンチ・スタンドが一体となって戦う姿勢、ピンチの局面での併殺が複数回にわたって取れたことは明るい材料です。夏に向けて失点の要素を減らし、いかなるチャンスも生かすことのできる得点力を武器にできるよう、練習で攻守のクオリティーを向上させることが望まれます。
ジョウナンらしく、新しい時代に適応した戦いを展開する中で、次の150年も守っていきたい伝統は「ファンの多さ」です。この大会は協賛大会であるにもかかわらず、「自分の競技の会場が近いので応援に来た」という他の部活動の生徒や、保護者の皆様をはじめ、平日にもかかわらずたくさんの方に応援していただき、チーム一同、深く感謝しております。
私たちは、この2日間で得た成果と課題を活かし、日々の練習でより成長することにより、1か月後に迫った夏の選手権では学校創立150年の夢を叶える躍進を果たしたいと思いますので、今後の戦いにもご注目いただければ幸いです。
皆様、2日間にわたる全力応援、ありがとうございました!
《文責》尾形