学校長からのメッセージ

令和6年度 第3学期 始業式 式辞

2025年1月8日 00時00分 [管理者]

努力しても損はしない

 今日から3学期が始まりました。2学期の終業式で「3学期は1年間の総決算、3年生にとっては高校生活の総決算」という話をしましたが、3学期は総決算であるとともに、新年度に向けての準備期間にもなります。年度の節目となる時期ですので、一日一日を大切に過ごしてください。

 さて、皆さんは、これまで入学試験や定期考査など、様々な試験を受けてきたと思います。また、部活動においても大会やコンクールなど、様々な試合に出てきたと思います。これまでも試験や試合などで結果を出すために努力をしてきたと思いますが、改めて努力することの大切さについて考えてみましょう。

〇努力して結果が出ると、自信になる。
 努力して結果が出ると、それまでの取組が成功体験となり、自分の能力や行動を信じることにつながります。努力するモチベーションにもなります。

〇努力せず結果が出ると、傲り(おごり)になる。
 努力しなかったのに偶然にも結果が出ると、自分は優れていると勘違いして油断することにつながります。課題を軽く見るので努力しなくなります。

〇努力せず結果も出ないと、後悔が残る。
 努力していないので結果が出ないことは、よくあることです。努力しなければ結果は出ません。努力しておけばよかったと後で悔やむことになります。

〇努力して結果が出ないとしても、経験が残る。
 努力した結果が出なかったとしても、次のチャレンジにつながる経験が残ります。失敗した経験が、成功に到達するための重要なヒントになります。

 努力すれば結果が出ることが多くなり、出た結果が次の努力につながります。努力と成功がつながっていく好循環になります。努力しないで運よく結果が出ても、傲り(おごり)になり、努力しなくなるのでやがて結果も出なくなります。怠惰と失敗がつながっていく悪循環になります。

 結果を出すためには、努力が必要です。しかし、仮に結果が出なくても、努力すれば一生懸命に取り組んだ経験が残ります。そして、その経験から知恵や新たな発想が生まれて、次のチャレンジで成功する可能性が高まります。

 皆さんは、これからも試験や試合などを数多く経験することになります。また、社会に出て働き始めても、自分の力が試される機会に多く出会うと思います。その時、立ち向かって努力をするか、避けて努力をしないかの選択をすることになりますが、皆さんはどちらを選択しますか。

 努力しても結果が自分の思いどおりにならないこともあります。しかし、経験は残るので、「努力しても損はしない」と思います。最後まで諦めずに努力を続ける3学期としてください。

徳島県立城南高等学校長 佐山 哲雄