令和6年度 第2学期 終業式 式辞
2024年12月23日 00時00分 [管理者]取り組む姿勢や心掛け
1年間の学校生活において、最も長い2学期も今日で終えようとしています。そして、今年も残りわずかです。これまで自分が取り組んできたことを振り返ってみてください。教科等の学習、学校行事、部活動など、精一杯取り組んできましたか。
学校生活に限らず、日々の生活の中でも、物事に取り組む姿勢や心掛けによって、その後の状況が大きく変わってしまうことがあります。このことに関連した言葉があります。それは、「一生懸命だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳が出る。」という言葉です。
一生懸命な取組を心掛けると、物事を多面的に見たり、先を見通して行動したりするようになります。その結果、視野や考え方が広がり、知恵や新たな発想が生まれて、成功する可能性が高まるようになります。また、成功することで、主体性や自己肯定感の向上にもつながります。
一方で、中途半端な取組では上手くいかないことが多くなります。こういう時は得てして、愚痴や不満が出るようになります。その結果、物事がなかなか進まなくなります。また、主体性が失われてしまうので、他人の行動や考えに依存したり、誰かの指示を待ったりするようになります。
さらに、いい加減な取組となってくると、失敗につながってしまうのは当然ですが、そのいい加減さが故に、その失敗にさえもきちんと向き合わなくなってしまいます。つまり、言い訳をすることで、失敗の原因を他人に転嫁したり、問題そのものから逃避したりするようになります。
また、「努力する人は夢を語り、怠ける人は不満を語る。」という言葉もあります。これからの学習や部活動にどう向き合っていくか、そして、夢を語るようになるか不満を語るようになるかは、皆さんの決断と努力次第です。自分自身の将来を見据えて「これからどう生きるか」を考えてください。
努力することの本当の意味は、努力することを通して自分をしっかりと見つめ、自分の持っている能力をたくさん見つけ、見つけた能力を最大限発揮させられるかにあると思います。
3学期は1年間の総決算になります。そのためにも、この冬休みでこれまでの自分を振り返り、さらに伸ばすことや改善することを見つけて、次の飛躍につなげてください。特に、3年生にとって3学期は高校生活の総決算にもなります。また、大学入学共通テストも控えています。ぜひ気持ちも新たに新年を迎えてください。
徳島県立城南高等学校長 佐山 哲雄