「科学への誘い」に行ってきました

2019年7月20日(土) 徳島県立総合教育センターで開催された「科学への誘い」に,本校より応用数理科2年生の2名が,参加してきました。
この日は午前に物理分野,午後に化学分野の2講座が行われました。

【午前:物理分野】「光の性質を体験してみよう!」 
 担当:徳島大学 理工学部 講師  久田 旭彦 先生

 ☆講座の概要について説明を受けた後,まずはプリズムを用いて,光の色調(波長)の違いによる屈折のしかたの違いについて,照射する
  光の色や角度を変えながら,検証しました。

 ☆簡易分光器を組み立て,窓から指す太陽光,蛍光灯の光,白熱電球の光,LED電球の光を,それぞれ観察しました。その後に,
  光源によるスペクトルの違いについて検証しました。

 ☆吸水性ポリマーを膨潤させて作った球状のゲルを,透明の容器に入れた水中に沈め容器の側面から観察すると,ゲルの姿が見えなくなる
  現象を基に,屈折について参加者で考えてみました。

【午後:化学分野】「スプーンに含まれる銅を調査してみよう!」
 担当:徳島県立総合教育センター 学校経営支援課 研究支援担当 班長  平田 義明 先生

 ☆どこの家庭にもあるスプーンについて,それがどのような材料からつくられているのかを知るために,用意された3本のスプーンに対して,
  1本ずつ磁石を近づけてみました。その中で,1本だけくっついたものがありました。金属製スプーンは材料として,「ステンレス」,
  「洋白」,「銀」がよく知られているそうです。すなわち,磁石についたものは,鉄を主成分とする合金の「ステンレス」製であることが
  分かりました

 ☆あとの2本は,「洋白」製のものと,「洋白」製のものの表面を銀でめっきしたものでした。「洋白」とは,銅を主成分とする合金で,
  「洋銀」や「ニッケルシルバー」の別名でもよばれます。日常では,500円硬貨として見かけることができます。この後は,調製済みの
  スプーンを削り取った金属粉の溶液を用いて,スプーンに使われていた洋白中の銅を定量する一連の操作を,実際に行ってみました。

(下の写真は,原子吸光分析装置を操作しているところです。)

午前・午後ともに,同じ実験台で他校の生徒さんとお互いに協力しながら,作業を進めていくことを通して,少しですが交流することもできました。
また,参加した生徒たちは,9月に行われる「科学への誘いーadvancedー」にも参加したいという気持ちで,総合教育センターを後にしました。
最後に,企画・運営に携わっていただいた多くの先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。