ある日の授業で化学実験

 応用数理科では、学校の授業においても多くの実験や実習をしています。課題研究など自分たちが興味のあることだけを学ぶのではなく、将来研究者として活躍するためにも様々な経験を積むことも大切なのです。物理・化学・生物・地学といった垣根を取り払い、関心の薄い分野にも関わってみました。
 今日は理数化学の授業を使って、モール法を用いた塩分濃度の測定です。塩化銀とクロム酸銀の溶解度の違いを利用した滴定法で、高校では余り行われていません。しかし、中和滴定に慣れている生徒にとってはたやすいものでした。試料として吉野川河口で採取した水を用いました。海水は3.5%くらいですが、淡水の混じった汽水域では濃度が低くなるはずです。結果は各班とも2.2~2.6%の範囲になりました。妥当な数値だと思われます。
 今後も機会があればこうした実験を行い、生徒の意欲と関心を引き出し、研究者としての人材を育成したいです。