2025(令和7)年3月 硬式野球部活動報告(卒業生送別セレモニー)

~ タレント集団、次のステージへ飛び立つ!! ~

本校の卒業式は、1年生は係の生徒以外は参列できないため、2月28日(金)は卒業式を翌日に控え3学年全員が揃う最後の一日。この日、卒業する3年生への送別セレモニーが行われました。昨年度と同様、教室での開催となりました。

 セレモニーの司会進行を務めたのは、野球での献身的なサポートはもとより、ホームでの練習試合における場内アナウンス、イベントのMCを精力的にこなす2年生マネージャーです。指導者、主将からのあいさつの後、卒業生のあいさつがありました。

 選手10名、マネージャー2名、計12名の卒業生からは、それぞれの言葉で思いを後輩たちに託しました。「苦しい状況のときも仲間が声をかけてくれたから頑張れた」「夏の選手権がベスト4進出という形で終わった直後は、悔いはないと思っていたが、日が経つごとに後悔の思いが増してきた」「」城南に来たから、最高の高校野球ができたということに感謝している」といったグラウンドでのエピソードを紹介する部員や、引退後の生活について「受験の方法はよく調べておいたほうが良い」「無理はしても無茶はするな」「引退した後の受験勉強のほうが大変」といった、進学校らしい後輩へのメッセージを送った部員など、一人ひとりの言葉が本当にチーム全員にとって、素晴らしい教訓となりこれからの人生に応用できるものとなりました。

今年の卒業生は、野球では2024(令和6)年の第106回全国高等学校野球選手権徳島大会ベスト4を筆頭に、各大会で非常に輝かしい活躍を見せてきました。これは野球の実力だけでなく、学校生活や日常生活といった「フェアゾーン以外の270度」でも全力で取り組んできたことによる成果そのものであると確信しています。試合のたび、他校を圧倒するほどの城南生がスタンドに集まる姿にも現されるように「応援したくなる」「応援せずにいられない」と球場に足を運ばせる人間的魅力を兼ね備えた部員たちは、先輩方が築き上げてきた「愛されるチーム」という伝統を継承・発展させてきました。

この12名を一言で表せば「タレント集団」。「タレント(talent)」の本来の意味は「才能(がある人)」であり、それぞれの部員が違った持ち味を発揮し、チームの勝利・発展のために才能を発揮してきた姿の集大成が、2024(令和6)年の夏であったと確信しています。

卒業生一人ひとりに人生の明確な目標があります。選手の中には大学で野球を続ける者もいれば、競技スポーツとしての野球に区切りをつける者もいます。部員たちにはそれぞれの道で高校生活、野球での経験を活かし、平和な社会の形成者として活躍してほしい、と心から願っております。 送り出した私たちは、先輩方が築き上げてきた伝統をさらに発展させるべく、日々の練習でより成長・進化していくことこそ恩返しになるものと信じ、取り組んでいきます。

 

3年生の皆さん、卒業おめでとう!今後の活躍を、チーム一同期待しております!!

 

《文責》尾形