2022(令和4)年度 徳島県高等学校野球新人ブロック大会
8月12日(金)から、新チーム初めての公式戦となる徳島県高等学校野球新人ブロック大会が開幕しました。
この大会で各ブロックの決勝進出2校は、秋季大会のシード権を懸けて戦う新人中央大会への出場権を得ることになります。
昨年度は選手10名の中に故障者1名、実質9名で優勝という快挙を遂げたこの大会。それを経験した2年生5名は、この1年間で秋季大会ベスト8、春季大会ベスト4と少数精鋭ぶりを発揮した自信と、シード校でありながら2回戦で敗れた選手権の悔しさを持ち、最上級生として初めて戦うこの大会をいかに勝ち抜くかをテーマに練習に取り組んできました。
今年は昨年度の1.5倍となる15名の選手を擁して臨むこの大会。初戦は、この夏の選手権でベスト8に進出し、投手2名が残る城北高校との対戦となりました。
1回戦 城南 ー 城北(鳴門渦潮高校グラウンド)
(南)神戸、馬詰-上原 (北)飯田-向井
▽本塁打
▽三塁打 (南)炭谷、島
▽二塁打 (南)大村、神戸
~勝負には勝ったが、まだまだ強くなれる! 課題と成果を明確にした、新チーム公式戦初勝利~
1回表二死から3番大村が安打で出塁し、4番炭谷が右中間に三塁打を放って先制します。
以降、6回までは併殺打やサインミスなど拙攻が目立ち、下手をすると逆転されかねない悪いムードで展開しましたが、エース神戸の粘りの投球に応え、守備陣も堅く守り抜き、ピンチを最小限にしのぎました。
流れが変わったのは、ここまで好投を続けてきた城北のエース飯田投手の投球数が100に達した7回表。1番馬詰の死球、上原の犠打で一死二塁とし、大村の二塁打と神戸の安打で2点を追加し、流れは完全に城南へ。8回にも8番國平のスクイズで1点、9回表無死から大村の安打、炭谷の死球で一・二塁とし、5番神戸、6番島の連続長短打などで3点を追加し、さらに城北を突き放します。
最終回は総体でもマウンドを経験した1年生の馬詰が登板。先頭打者に安打を許し、牽制球のミスで三塁まで進まれるものの、後続を2者連続奪三振、最後の打者を三ゴロに打ち取り試合終了。
終始、多くの課題は見つかりましたが、先輩から受け継いだ粘り強さを発揮し、新たにレギュラーの座をつかんだ4名をはじめとする新戦力の台頭との相乗効果で、新チーム最初の公式戦を白星で飾りました。
8月13日(土)準決勝
城南(不戦敗)ー (不戦勝)鳴門渦潮
1回戦に勝利し、選手権準優勝の強豪・鳴門渦潮高校との対戦が決まりました。
昨年度の新人ブロック大会の再戦となる組合せ。今年も勝つためにはこのままではいけない、という危機感を覚えた生徒たちは、もう一度気持ちを引き締め新人中央大会進出を懸けて戦おうとした矢先、体調不良者が続出しました。
この日の朝の時点では、試合ができる人数がいましたが、学校とスタッフで協議した結果、この状況では戦うべきではないと判断し、残念ではありましたが準決勝を辞退し、不戦敗となりました。
~戦わずして敗れた屈辱を、絶対に全員で乗り越えよう! そして、あらゆる面で強くなるぞ!~
昨年度は選手10名で臨んだ大会、故障者が1名おり実質9名で優勝した新人ブロック大会でしたが、15名で臨んでこのような終戦となり、これまでにチームが経験したことのない悔しさを覚えました。徳島県でも最大2000人以上が感染するなど、新型コロナウィルス感染拡大が猛威を振るう最中、私たちは試合の前に、見えない敵との戦いに敗れました。
私としても、試合を戦わずして敗れるという屈辱的な経験から、改めて健康管理の重要性を再認識し、責任を感じる次第であります。秋季大会以降は二度とこのような思いをすることがないよう、チーム一同、より自己管理に対する意識を高め、身体の強さと試合での勝負強さをより高め、最後まで戦い切れるよう努力してまいります。
夏休みの後半は、チームはしばらく活動を休止しましたが、現在は全員が復帰し、この悔しさを乗り越え秋季大会では必ず頂点に立とうと、今まで以上に自己管理への厳しい意識を持って日々の練習に取り組んでいます。
活動休止期間中は、私たちが目標としてきた第104回全国高等学校野球選手権大会をテレビで観戦する時間をかなり取ることができました。大会歌である「栄冠は君に輝く」の3番の歌詞には「風を切る 球の命に 宿るもの 美しく匂える健康」という一節がありますが、本当にこの歌詞が身に沁みると感じた試練の夏となりました。
野球ができる健康のありがたみを知り、「一球一心 ~心はひとつ~」のチームスローガンのもと、必ずこの試練を乗り越え、秋季大会ではグラウンドを暴れ回り、一戦ずつ勝ち上がっていく城南健児の姿があると信じています。
皆様、この夏は大変ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。そして、応援いただき、ありがとうございました。
今後も本校硬式野球部の活躍を願い、応援いただきますよう、よろしくお願いします。
《文責》尾形