第106回全国高等学校野球選手権徳島大会1回戦

 ~ 伝統の力と新基準の融合で、3年連続となる夏の初戦突破を果たす ~

7月15日(月)、徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)で第106回全国高等学校野球選手権徳島大会1回戦を戦いました。

対戦相手は1か月前に総体協賛ブロック大会1回戦で対戦した城ノ内中等教育学校です。

 

《バッテリー》(城南)國平-島(城ノ内)板東、市野-佐藤 

《長打》▽三塁打 佐藤(城ノ内) ▽二塁打 國平2、大川、島(城南)

《試合の概要》

先発のマウンドには背番号6の國平。1回表の守備を三者凡退に打ち取った後は、終始城南のペースで展開されました。

1回裏、敵失と四球で無死二塁。3番蔭山が送りバントを決め一死二・三塁から、4番島が適時打を放ち2点を先制し、さらに6番國平の右翼線への二塁打でリードを3点に広げます。

 

2回裏、先頭の8番松島が四球で出塁し、2番松尾が適時打を放ちリードを拡大させます。

3回表には安打3本で1点を取られますが、きっちりと取られたら取り返します。3回裏は6番國平がこの日2本目となる右翼線への二塁打を放ち、7番大川の二塁打で1点を追加し、さらに8番松島の犠飛でリードを5点に広げます。

相手も同じように一球にかける思いを強く持っているため、簡単に勝たせてもらえないのが夏の恐ろしさ。4回表にも城ノ内の先頭打者、4番佐藤選手の左中間を鋭く抜ける三塁打を起点に、死球と安打で1点を取られます。なおもピンチが続きますが、最後は守り切って最少失点でしのぎ、4回裏も失策で出塁した走者を3番蔭山の中前への適時打で再び5点差とします。

降雨も強くなり、とにかく早く試合を展開させたい5回の攻防。5回表を三者凡退に仕留め、5回裏の攻撃で城南は一気に勝負を決めます。先頭の6番國平が四球を選び、7番大川の犠打に失策が重なり無死一・二塁。8番松島の犠打で一死二・三塁となった場面で9番遠藤が左前への安打を放ち、1点を追加します。さらに1番大野、2番松尾も続けて適時打を放ち、リードを8点に広げます。最後は4番島が右翼線への二塁打を放ち、一塁走者の松尾が一気にホームへ突入し10点差となりコールドゲームが成立。夏は3年連続となる初戦突破を果たしました。

《総括》県内で唯一、同じチームメイトと最長5年半程度プレーできる城ノ内の部員たちは結束力が高く、最後まであきらめないという執念を学びました。各チームとも高校野球の集大成となる夏の初戦を勝ち切ることは本当に難しいですが、春季大会1回戦のときと同様に低い打球を心がける「新基準の攻撃」が効率的な得点につながりました。また、無失策の守備で失点を最小限に抑えることができたのも勝利へのカギとなりました。次戦に向けて課題を修正し、さらに熱い野球を展開します。

部員たちの全力プレーはもちろんですが、試合終了後に球場の外へ出ると、応援席にいた多くの方が私達を待っていたことに感動を覚えました。ベンチ入りを逃した選手やマネージャー、さらには部員以外の生徒も声を枯らして応援歌を歌い、保護者やOBをはじめとした関係者も声援を送っていただいたことが間違いなくチームの勝利を後押ししてくれたことに心から感謝しております。悪天候の中にもかかわらず、応援に来ていただき誠にありがとうございました。

次戦は7月21日(日)第3試合、脇町高校との対戦が決まりました。城南の前身にあたる徳島県尋常中学校の第一分校として開校した歴史を持ち、非常に関係性の強い学校同士の対決となりますが、ここからの戦いも「一球一心 ~ 心はひとつ ~ 」のチームスローガンのもと、一戦必勝の意識でしっかり戦い抜きますので、応援よろしくお願い致します。

《文責》尾形