2024(令和6)年10月 硬式野球部活動報告(環境防災活動)
~ 私たちは、野球の守備だけではなく地域の安心・安全も守っている!! ~
10月11日(金)、中間考査という野球と変わらない壮絶な戦いを展開した部員たちは練習前、学校の環境防災活動に取り組みました。この行事は城南高校の全部活動および有志の生徒が参加し、災害時の避難経路や除草作業を中心とした奉仕活動に取り組むという活動です。
硬式野球部は例年、男子硬式テニス部と一緒に、学校東側の側溝の清掃を担当しております。こちらが、清掃前の様子です。ヘドロが堆積し、その上から大きく成長した雑草が側溝内を覆い、極めて水質の悪い排水が表面を流れるという劣悪な状態でした。毎年、気温が暖かくなると虫が繁殖し、生活に不快感を与えることも本校生徒だけでなく、近隣住民の頭を悩ませていました。
今年の硬式野球部の選手は19名。生徒会長をはじめとして、学校内でもリーダー格として活躍する部員たちは勇敢に側溝の中に足を踏み入れ、堆積するヘドロやゴミの撤去などに一心不乱に取り組みました。指導者も準備や陣頭指揮、さらには最前線に立って取り組むなど、全員が全集中で作業を展開しました。また、マネージャーはグラウンド内の除草作業に、熱心に取り組みました。
学校の住所は「城南町」。徳島県徳島第一高等学校から改称され、学校の名前に「城南」の名が冠されたのは1949(昭和24)年のことですが、城南町という町名は1976(昭和51)年からのものです。つまり、学校の名前を町の名前が追いかけてきたのです。このような事例は日本を代表する大企業として知られる、トヨタ自動車の本社がある愛知県豊田市と同じです。つまり城南高校は名実ともに、地域をリードする存在なのです。
その中核に存在する創部126年目の硬式野球部と、徳島県高校総体男子団体21連覇中の硬式テニス部。試合では積極果敢に攻撃する両部活動ですが、地域の安心・安全を守るために連携プレーで過酷な環境に立ち向かった結果、昨年度よりはるかに汚れていた側溝は写真の通り、背景の眉山が水面に映えるほどまできれいになりました。
側溝が詰まると、前述の公衆衛生の側面のみならず洪水のリスクも高まります。それを回避するためには日頃のメンテナンスが重要ですが、平日は明るいナイター照明のもと、夜遅くまで大きな声を出しながら活動に取り組む私たちを温かく見守り、応援してくださっている近隣住民の皆様への感謝を込めて、この活動に取り組みました。ヘドロや堆積物の処理には乾燥が必要であったために、回収に時間がかかりましたことをお詫び申し上げます。もちろん災害は発生しないのが最も望ましいのですが、万が一の事態が発生したときに少しでも今日の活動が実を結べば幸いであるという思いです。これからも硬式野球部は地域の皆様とともに歩み、プレーと行動、360度全方向から地域に勇気を与える存在でありたいものです。
《文責》尾形