2022(令和4)年11月 硬式野球部活動報告(環境防災活動)

~今年も全員全力、全集中!!~

2学期中間考査最終日の10月14日(金)午後、本校では各部活動と有志生徒による環境防災活動が行われました。

硬式野球部は、選手は昨年度同様に学校東側にある側溝の掃除、マネージャーはグラウンド内の除草活動を行いました。

昨年度は2年ぶりの実施かつ、選手10名という少人数であり、男子硬式テニス部とともに長時間かつ過酷な清掃活動となりました。しかし今年度は、選手の人数が5人増えただけでなく、男子ソフトテニス部という強力な援軍が加わたため、昨年度より大幅に負担が軽減されたことはもとより、充実した活動を展開することができました。

昨年度のこの活動を通じ、ゾーン(Zone:理想的心理状態)に入った経験を持つ2年生が先頭に立ち、今年初めて体験する1年生に「ゾーン(Zone)に入るぞ」と声をかけていました。今年も部員、スタッフ全員が「全集中」、地域と仲間のために泥にまみれ、すべての集中力を清掃活動に注ぎました。

やはり汚れも2年分と1年分では大きな違いがあり、人数という戦力も手伝い昨年度より短時間で、きれいにすることができました。

マネージャーは、グラウンドではフェアゾーンからファウルゾーンにかけての除草作業と、秋の始まりとともに落ち葉の目立つ倉庫や監督室の周辺を丁寧に清掃し、部員たちが健やかな気持ちで活動できるようにと環境整備に取り組みました。

 

私自身も、昨年度に続き側溝に入り作業をしていましたが、今年は側溝内に丈の長い草が多く生えていることに気づきました。これはグラウンドからの土の流出と生活排水による水分、栄養分の供給により、本来なら草が生えるはずがない場所であるにも関わらず、すべての要素を成長につなげることで大きく育つということでしょう。

「この草のごとく、強くなろうやないか」夏の選手権以降、本来のパフォーマンスとはほど遠い屈辱的な経験をしてきましたが、春にはどんな困難にも負けないチームに成長できるよう、一人ひとりがすべての悔しさを成長への原動力へ転換しろ、と草が教えてくれたように思います。

さらに防災上の観点からは、側溝が道路下を横断する区間にも多くの土砂が堆積しており、この活動で少しでも掘っておかなければ、いつか詰まって甚大な浸水被害につながりかねない、と感じました。

「気づきを行動に」改めて、この活動は地域を守るためのものであると実感しました。

環境防災活動の後は、全体練習を行いました。この活動の後、本校で行われた練習試合で対戦したチームの関係者からも「きれいな学校ですね」と声をかけられ、非常に清々しい気分でした。「この前、学校全員でやったんですよ」と話しましたが、外部から来られた方にも城南高校のエネルギーを実感していただける、非常に充実した活動であったように思います。今後もこの環境を維持し、改めて地域のサポートに対する感謝を忘れず、日々の活動に取り組んでいきたいと思います。

《文責》尾形