応用数理科1年生県外研修~新日鐵広畑製鐵所・甲南大学

 応用数理科108HRは8月4日に、午前中は新日本製鐵広畑製鐵所、午後は甲南大学フロンティアサイエンス学部にて県外研修を行いました。
新日本製鐵株式会社広畑製鐵所(姫路市)
 現在の新日鐵広畑製鐵所には鉄鉱石から銑鉄をつくる高炉はありませんが、鉄スクラップなどの冷鉄源から様々な用途の薄板鋼板を生産しています。また日本国内で年間約百万トン発生する古タイヤのうち、6万トンを溶解炉の熱源や鉄源に、同じく6万トンを熱分解してガスや油、鉄ワイヤーなどに分離して再資源化するなど、日本の資源リサイクルの一大拠点となっているそうです。
 見学センターで広畑製鐵所に関する概況説明とビデオ上映のあと、熱中症予防にスポーツドリンクを飲ませていただき、作業服とヘルメットを着用して、バスで製鐵所敷地と熱延ラインの見学に行きました。甲子園球場152個分という広大な敷地には製鉄関係施設や線路、そして植林から約40年という広大な森がありました。見学の目玉である熱延ラインは幸い稼働中で、バスから降りて施設内部に入り、加熱炉で1200℃に熱せられた鋼材(スラブ)が高速で圧延機に送られ、あっという間に薄板を丸めた熱延コイルに仕上げられていく様子を見ることができました。赤熱したスラブの放つ強烈な赤外線を肌で実感しました。
 ご案内いただきました広畑製鐵所OBの中村さん・磯部さん、新入社員の橋爪さん・藤田さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

見学センター以外撮影禁止のため会社パンフより抜粋

 

甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科(神戸市中央区)
 甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科では、有機合成化学がご専門の村嶋貴之先生と、6人の学部生の皆さんのご指導の下、「多様な色を示すアゾ色素を合成する」というテーマで、二人一班で班ごとに異なるアゾ色素の合成実験を行いました。そして各班で合成したアゾ色素と、比較用に村嶋先生が事前に合成してくださっていたアゾ色素の2種類を、pH1~12の水溶液に加え、色の変化を比較観察しました。なお実験途中に、合成したアゾ色素を濾取する時間を利用して、キャンパス内の様々な施設設備のご案内もいただきました。
 ご指導くださった村嶋先生を初め、お世話をいただいた学生や事務室の皆さんに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

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