お知らせ 高大連携講座「課題研究の進め方」の開催

 応用数理科1年生を対象に、香川大学教育学部の笠潤平先生をお招きし、「課題研究の進め方」に関する2回の講義をお願いしました。第1回は昨年11月27日に「課題研究について~『公正な(フェアな)テストを計画する』~」を開催しました。講義では、授業と探究活動との違いや、説得力のある研究に必要な「データ」「証拠」「信頼性」「妥当性」等の概念、あるいは「変数」とデータ処理について、良い研究計画と悪い研究計画といった、課題研究内容の向上につながる様々な内容を、具体的事例や演示実験を交えてわかりやすくご教授いただきました。生徒にとっては、課題研究について今まであまり考えてこなかった角度からの様々な問いに、いろいろ物事を考える大変良い機会となったようで、課題研究に前向きに取り組もうという意見が多数寄せられました。

 第2回目は2月26日に化学教室で10班に分かれて研修を行いました。「温泉たまご」を素材に、テーマや計測する変数の設定、実験計画など、ブレインストーミング的に班で話し合い、その内容をお互いに発表しました(先日の徳島大学での研修内容といろいろ共通点がありました)。その後、たまごをゆでる「温度」と「時間」に変数を絞り、「温泉たまごの最適条件」を各班2回総計20回の実験で探りました。「温かい生たまご」「白身が固まりはじめ黄身は少し軟らかすぎ」「非常に惜しい」といった笠先生の判定に一喜一憂しながら、みんなで楽しく実験を行い、課題研究の基礎を学ぶことができました。
 笠先生にご教授いただいたことを、ぜひ今後の課題研究に行かしていきたいと思います。