会議・研修 いばらき総文2014自然科学部門報告

 全国の都道府県代表が課題研究の成果を発表する「第38回全国高等学校総合文化祭自然科学部門」が、7月28日(月)~30日(水)の3日間の日程で、つくば国際会議場において開催されました。
 本校からは応用数理科3年の松田さん・森さんが「レーザー雨量計」というテーマで研究(口頭)発表の地学部門に、竹森さん・谷本さんが「オオカナダモの紅葉に影響を及ぼす要因」というテーマでポスター(パネル)発表に参加しました。
 本校は当日に羽田行き第一便やつくばエクスプレスを利用して現地入りし、開会式後の午後に、早速発表に臨みました。研究発表はPowerPointを用いて発表12分・質疑4分で審査が行われ、ポスター発表は13:00~17:20の間に審査員団にプレゼン4分・質疑4分で審査が行われました。どちらの班も現時点でできる最高に近いパフォーマンスを示すことができたと思います。

   
   
   
   
   

 2日目は研究発表(本校は1日目に発表済)が9:30~11:40、ポスター発表が9:30~12:30で行われ、ポスター発表は再度4分間の審査がありました。

   

 午後の記念講演は開会式にてサプライズで紹介されていた古川聡宇宙飛行士が登壇され、「国際宇宙ステーションと日本の貢献」と題した講演会が行われました(なお2012年3月に徳島大学医学部で行われた古川宇宙飛行士の講演会にも本校生徒が参加しています)。講演会の後には40分以上質疑応答が行われ、古川宇宙飛行士と間近に接することができました。

   

 

 

 その後、茨城県の生徒実行委員会による生徒交流会が行われ、「都道府県クイズ」や「スティックボム」のゲームアトラクションに班対抗でチャレンジし、ものすごく盛り上がりました。

   
   

 17:30からはいくつかの会場に分かれて、サンドイッチを食べながら研究者と小集団で話し合うサイエンスカフェが行われました。30名を超える様々な分野の研究者が、ご自分の研究内容について熱心にお話しくださいました。

   

 この日は最後に、隣接する文科省研究交流センター屋上で天体観測会が行われ、複数設置された望遠鏡で土星やアルビレオ、M57リング星雲などを観望しました。またいばらき総文自然科学部門の代表委員(実質的な仕掛け人)で、天文普及・天文教育で著名な岡村先生の生解説を聴くことができました。

   
本校が発表デモ用に持参したレーザー雨量計の高輝度 グリーンレーザーを岡村先生にお使いいただきました。

 3日目は巡検研修で、本校はJコース「筑波山植物野外巡検」に参加しました(本校の第1希望は「JAXA筑波宇宙センター」でしたが10倍を超える人気だったそうです)。バスで筑波山まで移動し、標高300mほどの筑波山神社の「マルバクス(丸葉楠)」のタイプツリーなどの樹木について教わった後、ケーブルカーで一気に標高800mまで登り、そこから男体山と女体山に徒歩で登り、「ホシザキユキノシタ」など様々な植物について学びました。

   
   
   
   
   
   
   

 巡検研修の後、国際会議場に戻り、審査結果発表・全体講評・閉会式に参加しました。本校は文化連盟賞の獲得に留まりましたが、参加した4人にとっては、他校と交流し、優れた研究と発表の様子を知り、自らも研究内容を発表した今回の経験は、本当に貴重で今後に生かせるものとなったようです。