第10回四国地区SSH生徒研究発表会

 4月10日(日)の午後、四国地区の各SSH(スーパーサイエンスハイスクール)校による生徒研究発表会が行われました。生徒相互の科学的なコミュニケーションの場を設け、科学を探究するために必要な資質の向上や課題研究の取り組みの活性化を促す目的で毎年実施しており、今年でちょうど10回目になります。コロナ渦の前は幹事校に他県を含めた全てのSSH校が集まり、直接ポスター発表していましたが、ここ3年間は自分の高校から配信しています。今回の参加校は高知県1校・愛媛県3校・香川県2校と、徳島県から本校を含む4校の合わせて10校でした。Zoomにより各校代表の1チームがライブ配信し、他のチームはYouTubeにて動画をオンデマンド配信しました。

 当日は旧207HR(現307HR)の生徒全員が学校に集合し、代表者の配信を見守りました。本校からは地学分野において「固有振動を利用した風速計の製作」をテーマに発表しました。この研究は、アクリル棒に風が当たると振動することを利用して、それを風速計に応用できないかと考えたことから始まりました。風洞内で何度も実験し、棒の長さと最大の揺れ幅の関係をデータにまとめました。その結果、特定の風速では共振を起こしていることがわかりました。今後は風速計の実用化を目指し、風速を可視化すること目標とします。

 来場された大学や企業の先生方から様々なご指摘やご助言をいただきました。感謝申し上げます。また、思った以上に他校からも多くの質問や意見が出てきて大変活発なやりとりが繰り広げられました。今後もこうした活動を地道に続けていきます。