応用数理科308HR Advanced Science 生命科学1回目
火曜日の応用数理科の授業Advanced Science生命科学分野 第一回目は、「花粉管の伸張とスクロース濃度」について、インパチェイス(アフリカホウセンカ)を材料に実験を行いました。スクロース濃度が0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%の寒天培地を作成し、花粉を線上にまき、発芽率と花粉管が伸びた長さをミクロメーターで測定しました。結果はスクロース濃度は0%、5%、10%でよく伸び、15%以上で伸びにくくなり、30%では全く伸びていないことが分かりました。スクロース濃度が0%でも、吸水が起こりアフリカホウセンカの花粉管は伸張することが分かりました。発芽率は20%で14%(66/466)、25%で1.3%(3/232)で、0%~15%の平均52%より大きく低下しました。
インパチェンスの花粉管伸長は、寒天培地でなくても起こることが知られています。スクロース濃度0%の条件で、寒天の濃度を変数として下げていき、寒天と花粉管の伸長について調べてみたいと思いました。
また、2つ目の実験として、めしべをすり潰した抽出液をつくり、抽出液を塗った側と塗らなかった側についてどちらに伸張する割合が高いか実験を行う予定でしたが、時間がなくここまでになりました。
観察した結果を分析し、しっかり考察すれば、次の検証内容を考えることができ、より深い内容まで到達できます。
限られた時間の中ですが、放課後等も利用しながら、生徒達が自然現象についてじっくり考える機会を作っていきたいです。
寒天培地に蒔いた直後です。4カ所から花粉管が伸び 寒天培地に蒔いて20分後です
ようとしていて、そのうち1つが長く伸びます 発芽率を求めると共にミクロメーターで長さを測定し、
平均の値を求めます