令和6年度SSH城南塾講演会

 11月21日(木)の午後、体育館にて城南塾講演会を開催しました。この行事は毎年11月頃に城南OBまたはOGを講師としてお招きして、1,2年生を対象に講師先生の研究や仕事などを中心にその生き様を語ったり、後輩にエールを送っていただいたりする場になっています。今回は東海大学医学部准教授で細菌学者の津川仁様に、「本質を見抜き生命科学に貢献する」という題目でご講演いただきました。

 目に見えるものが真実とは限らない、何が本当で何が嘘か・・・。

 病原細菌もヒトの細胞をだまして生体内に侵入してくる。それを阻止するために細菌学者は様々な方法を見い出さねばならないが、それには耐性菌や免疫力低下など臨床的な問題もある。私たちの身体には細胞数の10倍以上もの細菌が共生している。これらの共生細菌がどのようにして私たちの健康に貢献し、一方で害を与える存在になるかを明確にすることが重要である。細菌感染につながる生命現象の中から何が本当で何が嘘かを突き止めながら、感染症を制御する方法をどのように開発するかを考える。

 パワポを用いてわかりやすく説明していただき、身近な話でもあるので生徒も興味関心を持って聴いていました。講演終了後には、いつもなら余り挙手しない生徒からいくつも質問が飛び出し、それについても気さくな感じで回答されていました。この後に提出した感想文でも好評だった様子が伺われました。津川先輩、ありがとうございました。