第1回小・中学生対象地域フィールドワークin高越山

 5月20日(土)、吉野川市山川町の高越山ふもとにて行いました。本校主催で行うこのようなイベントは初めてであり、4月当初から準備を進めてきました。そして、現地周辺の小・中学校にパンフを配り周知に努めました。その結果、児童・保護者・スタッフを合わせて33名が参加しました。

 9時に現地にて受付を済ませて、高校生スタッフから説明がありました。産地に関する知識や採集方法、どのような石を見れば良いかなど、ポイントを押さえながら実物を提示してわかりやすく話しました。ふと周りを見れば、子どもたちがそわそわしていて早く石を拾いたいという気持ちがひしひしと伝わってきます。そこで少しだけ話を切り上げて全員で川原に降りました。

 前日の雨にも関わらず、ほとんど水が流れていません。広い川原には草もなくこれなら充分楽しめそうです。まず、説明にあった徳島の岩石「藍閃石(らんせんせき)」を探しました。これは全体的に藍色をしていて、その中に柘榴石(ざくろいし)や黄鉄鉱(おうてっこう)が入っていることがあります。また、表面にまるで毛が生えたような細長い結晶になっている物もあります。早速あちらこちらで歓声が上がったので、うまく見つけられたようです。

 参加した児童にスタッフも同行して一緒に石拾いをしました。磁石にくっつく磁鉄鉱(じてっこう)やピンク色の紅簾石(こうれんせき)、黄白色のチタン石、緑色の緑簾石(りょくれんせき)もありました。また、キースラーガーという銅を含んでいる鉱石も見られ、それを割ると中から金色や銀色をした塊が出てきました。こうして夢中になっていると、いつの間にか2時間も経っていました。

  採集した石を持ち寄って今からラベルを書いていきます。拾いっぱなしでは標本としての価値はなく、きちんと鉱物名と産地を記しておくことが大事です。参加者の皆さんは円を描くように車座になって、先に配布した鉱物写真と見比べながらあるいはスタッフに質問しながらペンを走らせていました。こうして盛況のうちに体調不良もなく全ての日程を終えることができました。ちょうど正午のアナウンスが流れるところでした。

 アンケート結果から、場所・日時・内容などとても好評でした。参加の皆様、ありがとうございました。次回は夏休み後半から秋にかけて別の場所で行う予定です。そのときは在学中の小・中学校を通じて連絡します。あるいはこの城南HPでもご案内します。ときどきご覧になって下さい。またお目にかかれるのを楽しみにしています。