高大連携講座 応用数理科3年(生物分野 第2回)

6月20日(火)に徳島大学で応用数理科3年生 アドバンスドサイエンス生物分野選択9名の生徒に対して、第2回目高大連携講座(生物分野)が行われました。

今回は「お米の品種のDNA鑑定」です。コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれの三種類のお米、それぞれに特有のDNAの部位をPCR法で増幅し、電気泳動を行うことで、それぞれの品種が特定できます。

まずPCR法の説明をしていただきました。PCR法は温度変化だけでDNAが増幅できる手法です。原理だけでなく、PCR法を発明したマリス博士の人生についてやミイラや化石に含まれるわずかなDNAでも分析できることなどを聞き、生徒達も興味津々でした。

 

今回の実験の手法としては、プライマー、バッファー、耐熱性DNAポリメラーゼ、滅菌水を混ぜ、マスターミックスを作ります。そしてマスターミックスをPCR用のチューブに入れます。その後、お米を砕き、ほんの少しだけのお米をPCR用のチューブに入れます。そのチューブをPCRの機械にかけます。その後、PCR法により増幅されたDNAを電気泳動にかけるという流れです。

多く取り過ぎたことにより、お米がおかゆのようになって上手に電気泳動のバンドができなかったり、増幅がうまくいっていたり、いってなかったりと実際にPCR法→電気泳動を行うことで、授業で習った手法への理解が深まったようでした。

  PCRに必要なDNAポリメラーゼやプライマーを         3種類のお米を砕きます

  チューブに入れます       

 

チューブに端に残らないように遠心分離にかけます        PCRで温度変化を35サイクル

                               これで特定のDNAを増幅できます