海南文化村見学と砂鉄採取(海部刀)

 6月11日(日)は大雨でした。しかし、私たち(生徒4名・教員1名)は行動に出ました。すでに3回も予定が雨で流れているので、今後のことを鑑みて今日は何としても行きたかったのです。牟岐町の貝の博物館モラスコ牟岐の海岸へやって来ました。ここは砂鉄が採れる砂浜です。10年前にこの場所を発見してからずっと、海部刀の原料の砂鉄はこれではないかと考えていました。それを実証するために頑張っています。

 砂浜での採取を終えて、次は海部川河口へ移動しました。この流域にはかつて多くの海部刀の刀匠が工房を構えていました。工房があるということは刀の元である「玉鋼(たまはがね)」があるということで、それは即ちその原料の砂鉄があったと考えられます。ここは大里海岸から延びる砂州が発達して、まるで河口を塞ぐような形になっています。以前の調査では余り砂鉄が含まれていませんでした。それでも何かがあると思ってここを選びました。