2021(令和3)年10月 硬式野球部活動報告(オータムリーグ)

10月から11月にかけて、徳島科学技術高校第二グラウンドを会場に開催された「オータムリーグ」に参加しました。

オータムリーグとは、特別ルールを用いたリーグ戦で、本校を含めた7チームが参加しました。

特別ルールの一例として

 ・ 打者は低反発バット(木とカーボンの複合)もしくは木製バットを使用

 ・ バントは禁止

 ・ 投手はストレートのみ(変化球の投球は禁止)

 ・ ストライクの見逃しはアウト

 などが挙げられます。

審判やボールボーイなどは試合をしていないチームが行い、生徒が主体となって運営にあたります。

ここからは、本校関係の試合結果について報告いたします。

(リーグ戦)

 10月2日(土) 城南 〇 7 - 0 ● 徳島科学技術SCI(7回コールド)

 10月3日(日) 城南 〇 3 - 1 ● 城北

                            城南 〇 5 - 0 ● 徳島科学技術TEC(8回コールド)

 10月10日(日) 城南 ● 1 - 2 〇 名西

 10月23日(土) 城南 ● 0 - 3 〇 徳島科学技術TEC

 10月24日(日) 城南 〇 5 - 2 ● 徳島科学技術TEC

                            城南 〇 6 - 1 ● つるぎ(7回コールド)

 10月30日(土) 城南 〇 7 - 2 ● 小松島西(8回コールド)

          計  6勝 2敗(リーグ1位)

(クライマックスシリーズ)11月3日(水) 

    準決勝 城南 〇 5 - 0 ● 名西(7回コールド)

    決 勝 城南 ●  4 ー 7 〇 徳島科学技術SCI

        ※ 本校は準優勝

 

 日本の高校野球では、大会はトーナメント方式で行われます。勝たなければ次の試合はないため、どうしても偏った選手起用になることが問題点ですが、リーグ戦ではもし負けたとしても、再度勝利を目指すことが可能です。そのため、多くの選手に出場し、プレーする機会を与えることができます。相手は「敵」ではなく、お互いを高め合う「仲間」である。まさにその理念に則った形で、本校は選手10名と非常に厳しい状況ですが、選手4名で単独では大会に出場できない城ノ内中等教育学校・高校の選手と一緒に戦った試合もあり、お互いにとって良い刺激となりました。

オータムリーグは、リーグ戦の長所を生かし、参加チーム全体のレベルアップを図る取り組みとしても効果的かつ先進的であるといえます。

また、本校には大学など次のカテゴリーで野球を続けることを希望している生徒も多くいます。高校より上では木製バットを使用するため、オータムリーグを通じ高校生のうちに低反発バットや木製バットを使用した実戦経験を積むことが、将来の野球人生において必ずプラスに作用します。おそらく、現在の高校生が現役のうちにはならない見込みですが、近い将来、硬式金属バットは飛びすぎないように規格変更する動きがあります。バットを折ったり、ストレートしか来ないとわかっていながらも詰まらされる中で、いかに普段の試合では金属バットの機能に助けられており、芯でとらえることが大切であるかを学んだと思います。

残念ながらクライマックスシリーズで敗れ、完全優勝とはなりませんでしたが、普段は限られたスペースでの活動を余儀なくされている本校にとって、この時期に多くの実戦経験を積むことができたことで意識の向上につながりました。リーグの運営に携わっていただいた事務局をはじめとする皆様への感謝を申し上げるとともに、本校を含めすべてのリーグ参加チームがこの経験を活かし、今後活躍することを期待しております。

《文責》尾形