徳島県立城南高等学校
 
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SSH学年共通

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2010/11/04

ハートレイ彗星とSSHアメリカ研修

| by:SSH-M

  ハートレイ彗星(103P/Hartley 2)は1986年にハートレイ氏によって発見された彗星です。遠日点が木星軌道の外側、近日点が地球軌道付近となる楕円軌道上を、約6.5年の周期で公転しています。
 今秋はこの彗星に注目が集まっています。10月下旬に、彗星が最も明るくなる近日点付近で、ちょうど地球に大きく接近するために明るく見えると予想されたこと、そしてNASAのエポキシ探査機(EPOXI)が、11月4日夜(日本時間)にハートレイ彗星のフライバイ観測を行うことがその理由です。

 本校では2010年7月末にSSHアメリカ研修を行い、NASAジェット推進研究所(JPL)を訪問しました。その際、JPLのミッションコントロールルームのモニターに、現在進行中のミッションとしてエポキシ探査機の名前が表示されていました。
JPLコントロールルーム

☆NASAジェット推進研究所のミッションコントロールルームの様子

JPLモニター表示
☆モニター表示の意味
  UTC 210:22:09:41 
      協定世界時2010年1月1日0時より、210日22時間9分41秒経過
  EPOXI AT HARTLEY 2 -097:14:50:19
   エポキシ探査機のハートレイ彗星到着(最接近)まで、97日14時間50分19秒
  PLANET C LAUNCH +070:00:11:19
   日本の金星探査機「あかつき」の打ち上げから、70日0時間11分19秒経過
 
 そして高気圧に覆われて快晴となった11月4日未明、こいぬ座の近くで、彗星特有のエメラルドグリーンに輝くハートレイ彗星の姿を捉えることができました。眼視観測では、肉眼で見ることができず、小口径の望遠鏡でかすかに淡く見える程度でした。
ハートレイ彗星
☆撮影データ
  2010年11月4日4時9分 PENTAX K-x SMC200mmF2.8マニュアルレンズ→F4.5
  ISO6400  露出30秒 スカイメモNS赤道儀によるガイド撮影 撮影地/徳島市内 

 この時、彗星から百数十万kmの宇宙空間をエポキシ探査機が航行中であり、同時に、カリフォルニア州パサデナのJPLでは大勢の研究者・技術者がミッションに取り組んでいたことを思うと、何か感慨深いものがあります。


JPLのEPOXIミッションHP(英語)

国立天文台「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」キャンペーンHP

※追記
 ハートレイ彗星ハートレイ彗星 
日本時間4日22時59分、エポキシ探査機は、ハートレイ彗星に700kmまで接近し、激しくジェットを吹き出して活発に活動する彗星核の画像を送信してきました。
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