平成23年度高校生による学校給食アイデア料理コンテスト
―徳島県、徳島県教育委員会主催―
最優秀賞
そば米のミネストローネ・梅から揚げのマヨネーズ和えスダチ風味
1年 鴨川・林

第二位
県産野菜とふしめんのスープ ナンプラー風味・鳴門金時のころころコロッケ
2年 天野・小笠原

優秀賞
徳得(とくとく)つくね・三色シャキシャキみそマヨサラダ
2年 大山・田中

優秀賞
阿波野菜とポークのしいたけゆず味噌かけ・三色かき揚げ
1年 棚橋・村田

このコンテストは、次のような目的で開催されたコンクールです。
- 高校生が、県産食材を活用した学校給食の献立を発案し、実際に調理することを通して、「徳島ならでは」での新鮮でおいしい食材への理解を深め、併せて食事を自分で用意できる実践力の育成を図る。
- これまで給食を食べてきた経験を生かして、学校給食の献立を発案し学校給食に活用することで、学校給食を通した小・中・高の連携を図る。
- 優秀作品のレシピ集を作成・配布することにより、学校給食への普及と活用を図る。
城南高校からは四チーム応募し、全チームが最終審査まで残ることができました。会場は四国大学で、城南高校の調理室とは設備が違うので戸惑うこともありましたが、全員指定時間内に料理を完成させることができ、優秀な成績を収めました。
★レシピ★
最優秀賞
そば米のミネストローネ・梅から揚げのマヨネーズ和えスダチ風味
徳島の特産品をふんだんに使用して,子どもも大人もおいしく食べられるような給食料理を作りました。
そば米汁を洋風にアレンジした,そば米のミネストローネは,トマト風味のスープに,ほんのりした鳴門金時の甘味やシャキシャキしたれんこんの歯ごたえがアクセントを添えています。また,そば米を一番最後に入れることで,スープを吸いすぎてしまうのを防ぎ,そば米汁らしさを残しつつ,ミネストローネ風にアレンジすることができました。
材料と作り方は次のとおりです。
そば米のミネストローネ
【材料】4人前
にんじん 80g / れんこん 120g / たまねぎ 140g / 鳴門金時 140g / ベーコン 40g / 完熟トマト水煮 200g / そば米 48g / グリンピース 10g /ウズラの卵 12個 / ニンニク 少々 / チキンコンソメスープのもと 2個 / 水 1000ml / 塩 少々 / こしょう 少々 / オリーブ油 小さじ11/3
【作り方】
1 ベーコンは1cm幅に切る。たまねぎは薄切りにする。にんじん・れんこんはいちょう切りにする。鳴門金時は1cm角に切る。
2 ニンニクをみじん切りにする。
3 そば米はたっぷりの湯で柔らかくゆでておく。
4 炒め鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて炒める。
5 4にたまねぎとベーコンを加え、炒める。
6 5ににんじん、れんこん、鳴門金時、トマトの水煮と水1000ml、コンソメスープの素、ウズラの卵の水煮を入れて煮る。
7 材料がやわらかくなったら、そば米・グリンピースを加えて混ぜ、火を止める。
梅から揚げのマヨネーズ和えスダチ風味
【材料】4人前
阿波尾鶏(もも) 180g / ブロッコリー 80g / ちりめん 12g / 干しわかめ 8g /揚げ油 適量 / 梅干し 12g(1~2個) / 小麦粉 20g / マヨネーズ 大さじ3 / 砂糖 小さじ1弱 / すだち果汁 12g(1個分)
【作り方】
1 鶏肉を一口大に切っておく。
2 梅干しは種を除いてつぶし、鶏肉にからませる(余ったら皮と身の間に挟んでもよい)。
3 2に小麦粉をまぶして、あらかじめ熱しておいた油で揚げる。
4 ブロッコリーは熱湯でやわらかく茹でて、水気をよく切っておく。
ソース
5 ちりめんと、細かくした干しワカメを、網杓子にのせて、素揚げする。
6 マヨネーズとスダチ、ちりめん、わかめを混ぜる。
食べる直前に、鶏肉・ブロッコリーをソースであえる。
第二位
県産野菜とふしめんのスープ ナンプラー風味・鳴門金時のころころコロッケ
私たちは、地元の野菜などを使って中学生向けの給食メニューを考えました。
主菜のスープは具だくさんで、色もカラフルなので見て楽しむこともできます。つるつるとしたふしめんも入っていてのどごしがよく、中華風スープに仕上げているのでとても食べやすいです。
副菜のコロッケは、ジャガイモのかわりに鳴門金時を使っていて、ハムとチーズが入っているので、ほんのり甘いですがおかずとして食べられるように工夫しました。衣にれんこんのみじん切りを使っているのでシャキシャキとした食感が楽しめます。また、見た目もコロコロとしていてかわいいです。ネーミングもかわいく、「鳴門金時のころころコロッケ」としました。
今回の料理コンテストで、徳島の野菜など特産品について理解を深めることができて本当によかったです。
材料と作り方は次のとおりです。
県産野菜とふしめんのスープ ナンプラー風味
【材料】4人前
たまねぎ 160g / 生しいたけ 80g / にんじん 100g / ほうれん草 80g / 阿波尾鶏(もも肉) 200g / 卵 1~2個 / ふしめん 32g / 薄口しょうゆ 小さじ2 / ナンプラー 小さじ2 / 鶏ガラスープのもと 小さじ2 / 水 1000ml
【作り方】
1 しいたけ・たまねぎは薄切り、にんじんは半月切りにする。
2 ほうれん草は熱湯でさっとゆでて冷水にとり、一口大に切っておく。(生食用ほうれん草の場合は、生の状態で一口大に切っておく)
3 鶏肉は一口大に切っておく。
4 鍋に水と鶏ガラスープの素を入れて火にかけ、沸騰したら鶏肉を入れる。たまねぎ・しいたけ・にんじんも加えて煮る。
5 野菜に8分どおり火が通ったら、ふしめんを加える。
6 ふしめんがやわらかくなったら、しょうゆ、ナンプラーで調味し、ほうれん草、を加える。
7 溶き卵を穴じゃくしを通すなどして少しずつ加えて混ぜる。卵が固まったら火を止める。
鳴門金時のころころコロッケ
【材料】4人前
鳴門金時 240g / ハム 40g / チーズ(ダイスカット) 40g / バター 8g / 牛乳 40g / れんこん 180g / 卵 1個 / 小麦粉 適量 / 塩 少々 / 揚げ油 適量 / レタス / 40g / ノンオイルドレッシング
【作り方】
1 鳴門金時は皮をむいて輪切りにし、やわらかくゆでる。
2 れんこんはみじん切りにしておく。卵は卵黄と卵白に分けておく。
3 ハムを細かく切る。
4 ゆであがった鳴門金時をすりこぎでつぶし、火にかけながらバターと卵黄、牛乳を加え混ぜる。
5 4にハムとチーズを加え混ぜる。
6 5を12等分して丸める。小麦粉、卵白、塩少々を振ったれんこんのみじん切りの順につけて、あらかじめ熱しておいた油で揚げる。
7 器に食べやすい大きさにちぎったレタスを敷き、コロッケを盛りつける。
優秀賞
徳得(とくとく)つくね・三色シャキシャキみそマヨサラダ
徳島特産の野菜をたっぷり使った、中学生向けの給食のレシピを考えました。
主菜は、しょうがの効いたたれを使い、つくねの中に鳴門金時の輪切りを丸ごと包みました。料理名は、徳島の「徳」と、徳島の野菜を楽しめるお得感の「得」から「徳得(とくとく)つくね」と名付けました。
副菜は、徳島特産の野菜を三種類使って、彩りよくして、味付けは、子どもたちに人気のある味噌とマヨネーズを合わせ、好き嫌いの激しい子どもたちでも食べやすいように仕上げました。
普段あまり料理をしない私たちが、料理をすることの楽しさを知り、また徳島特産の野菜を使った料理をいろんな人にふるまいたいと思いました。
材料及び作り方は次のとおりです。
徳得(とくとく)つくね
【材料】4人前
阿波尾鶏ももひき肉 340g / ねぎ 40g / 生しいたけ 60g / 塩 少々 / しょうが 20g / 砂糖 大さじ11/3 / しょうゆ 大さじ2 /
牛乳 大さじ22/3 / にんじん 60g / ピーマン 40g / 鳴門金時 160g / 小麦粉 大さじ22/3 / サラダ油 大さじ11/3 / 片栗粉 小さじ2
【作り方】
1 しいたけはいしづきを切り、ねぎとともにみじん切りにする。さつまいもは輪切り(大きめの場合は、半月切りか、いちょう切り)にしてやわらかくゆでる。にんじんとピーマンはせん切りにする。
2 たれの材料(しょうがのすりおろし、砂糖 大さじ11/3、しょうゆ 大さじ2、片栗粉 小さじ2)を順に混ぜ合わせる。
3 ボールに阿波尾鶏のひき肉、しいたけ、ねぎ、牛乳を入れ、粘りが出るまで練り混ぜる。8等分して鳴門金時をつつみこむ。それをバットに並べいれて小麦粉大さじ22/3をまぶす。
4 揚げ油を熱し、3を揚げる。
5 フライパンに油少々を引き、にんじん、ピーマンを炒め、2のたれを加える。
6 5に揚げたつくねを加えてからめる。
三色シャキシャキみそマヨサラダ
【材料】4人前
れんこん 200g / にんじん 120g / きゅうり 100g / マヨネーズ 大さじ2 / みそ 大さじ1 / みりん 小さじ22/3
【作り方】
1 れんこんは皮をむき、薄くスライスし、歯ごたえが残る程度にゆでる。にんじんはせん切りにして、さっとゆでる。
2 きゅうりは小口切りにし、塩もみをしておく。
3 大きめのボールにマヨネーズ大さじ2 みそ大さじ1 みりん小さじ22/3を入れて、混ぜ合わせる。
4 1、2を3であえて、器に盛る。
優秀賞
阿波野菜とポークのしいたけゆず味噌かけ・三色かき揚げ
地産地消を目指し,県産の食材を豊富に使った給食を作りました。
主菜の阿波野菜とポークのしいたけゆず味噌かけは,しいたけが苦手な人のために,みじん切りにしてゆず味噌と混ぜることで,しいたけをあまり気にならないようにし,おいしく食べられるようにしました。野菜は,生産量全国一位であるブロッコリーも使用し,徳島県の食材をもっと身近に感じられるように工夫しました手ほしいという願いを込めました。
三色かき揚げは,徳島産の色鮮やかな食材を使って,子どもでも食べやすい味に仕上げました。赤色のにんじん,黄色の鳴門金時ととうもろこし,緑色の枝豆といった三色の野菜を使い,見たら食べたくなるような一品にしました。また,鳴戸金時ととうもろこしの甘みが効いているのも,子どもたちに気に入ってもらえるポイントだと思います。
もちろん大人でもおいしく食べられ,簡単にできるこの料理をぜひ作ってみてください!
材料及び作り方は次のとおりです。
阿波野菜とポークのしいたけゆず味噌かけ
【材料】4人前
阿波ポーク薄切り 200g / ブロッコリー 100g / カリフラワー 120g
だいこん 160g / 生しいたけ 80g / ゆず味噌 / 大さじ6
【作り方】
1 ブロッコリーとカリフラワーは小房に切り分け、塩を加えて沸騰させた湯で、やわらかくゆでてざるにあげる。
2 だいこんはいちょう切りにし、やわらかくゆでて、ざるにあげる。
3 阿波ポークは一口大に切り、沸騰した湯でゆでる。
4 しいたけはみじん切りにして、かぶる程度の水を加えてゆで、水気が少し残る程度に汁気を飛ばす。その中にゆず味噌を入れて混ぜ合わせる。
5 1、2、3を器に盛り、4をかける。
三色かき揚げ
【材料】4人前
枝豆 40g / にんじん 60g / 鳴門金時 120g / スイートコーン 40g / 卵 1個 / 牛乳 60g / 小麦粉 60g / 塩 少々 / 揚げ油
【作り方】
1 鳴門金時は、さいの目切りにし、やわらかくゆでておく。
2 にんじんは、さいの目切りにし、やわらかく塩ゆでておく。
3 枝豆は、さやから取り出して塩ゆでしておく。
4 卵と小麦粉、牛乳、塩を加え混ぜ合わせ、かき揚げの衣を作る。
5 鳴門金時、にんじん、枝豆、スイートコーン、衣を混ぜ合わせる。
6 揚げ油を熱し、5を玉じゃくし半分程度すくって落とし入れ、カラッと揚げる。