徳島県立城南高等学校
 
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2015/06/21

徳島城南塾SSH特別講演会(6/19)報告

| by:SSH-M
 6月19日午後に1~3年生生徒全員・参加希望の保護者・教職員など約1千人を対象として、徳島城南塾SSH(スーパーサイエンスハイスクール)特別講演会を実施しました。講師として、本校OBで、統計数理研究所教授の中野純司先生をお招きし、「統計学,ビッグデータ,」と題したご講演をお聴きしました。
 中野先生は本校の岩代校長と同学年で、城南高校を卒業後、東京大学工学部に進学され、その後徳島大学、埼玉大学、一橋大学でのご勤務を経て、現在は統計数理研究所で統計学者としてご活躍されています。
 講演では、自己紹介のあと、統計学とはどんな学問なのか、統計学の概要、その歴史、統計学の優位さ(例:フォーチュン誌で、収入・分野の成長・仕事上のストレスの少なさなどで最も有利な学位ランキングの第1位が統計学博士号 等)、諸外国の統計学科の設置状況など、その有用性についてお話くださいました。それから日本で唯一の統計学専門の研究機関である統計数理研究所とそこで運用されているスーパーコンピュータについて、どんなことを研究し、スーパーコンピュータをどのように活用しているのか(データ同化:地球物理→海洋・気象・気候・地震・津波、宇宙物理→地球周辺の電磁気圏の解析・オーロラ、マーケティング等サービス科学、医療システム・感染症流行予測/経済・ファイナンスデータ解析/生命科学:分子系統樹・ゲノム科学 等)、スーパーコンピュータそのものの解説も含めてお話くださいました。
 そして「ビッグデータ」がどのように活用され、社会にどんな影響や変革をもたらすのか、GoogleやAmazonでの活用例や、IBMの質問応答・意志決定システム(人工知能)Watonがアメリカのクイズ番組で人間に勝利した事例などが紹介され、多種多様なデータを大量に扱えるようになり、それを扱う記憶容量や処理速度が増大した現在、「計算機は数値計算や検索などは得意だが『常識を扱えない、柔軟でない』」というのは過去の話であり、今後多くの職業が機械に取って代わられる場面が増える、という衝撃的な話がありました。人間の価値とは何かを考えさせられるお話でした。
 最後に高校時代のお話(楽しみながら勉学に励み、充実した最も密度の濃い時代だった)、研究者になったきっかけ(数学,電子・機械,SF小説が好きだった)、英語の重要性、研究者になるには、といったお話がありました。
 それから講演後の生徒との質疑応答を通して、「日本の高校生は世界的に見てもよく勉強しているが、逆に日本の大学生は全体的に見てあまり勉強しない。日本の大学は甘すぎる。」「大学入試にも問題があるが、文系と理系を完全に分けてしまっているのは日本ぐらい。」といったご指摘もありました。
 生徒からは「統計学」「ビッグデータ」「スーパーコンピュータ」など聞いたことはあったがよく分かっていなかった内容を知ることができて勉強になったという意見、統計学のすごさを思い知ったという意見、膨大な個人情報が知らないところで活用されたり、機械が人間の仕事を奪うという話に不安を覚えたという意見や、逆に将来の職業選択を真剣に考えようと思ったという意見、英語の必要性を改めて認識したという意見など、様々な感想が寄せられました。
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